(義)兄弟の絆 ページ19
『...よう。帰ったか、キリト。』
「A...」
彼は語りだした。自分と直葉が義兄弟であったこと、彼女が自分を好きになったこと。そして...テラスで待ち合わせをしていること。
「まさか、気づいてしまうとはなぁ...」
『それもこれもSAO事件があってこそだ。...それにしても、どうしてALOのお前はリーファの前だと喋り方変わるんだよ?しかもその眼鏡も...』
「ただのイメチェンさ。」
ーーーーーーーーーーーーー
『試合を始めるのか?...いいだろう。二人共、思いっきりやれ!』
俺の声を合図にしたかのように、二人は同時に剣を抜き、斬り掛かった。凄まじい気迫だ。何より、リーファは思ったよりも強い。これが死んでもいいゲームや竹刀等で培われたものだとすると、ぞっとする。これが幼い頃から剣道をやり込んできた者の実力かー!
『後見人として、俺はお前らを最後まで見届けてやる!』
ーあと、MMOストリームにだす映像もしっかり取らせてもらう。
おや、構え直した。ここで決めるつもりか。
『...だがな。兄弟ってのは、考えることは同じなんだぜ?』
思った通りだ。二人とも、剣を捨てて抱き合ってる。
『...やれやれ。』
ーーーーーーーー
「ここは...」
『間違いない、世界樹の上だ...!』
一人自爆、協定結んだのに報われない。こんなのでいいのかと半ば呆れつつユイにコードを転写してもらい、ここへ来た。しかし、空中都市は見えない。そんな物存在しなかったのだ。その事実に怒りを覚えつつ、俺たちは駆け出した。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:闇月 | 作成日時:2023年11月12日 17時