橋の上での戦い ページ12
「くっ...まさかサラマンダーに襲われるとはな...!」
ここは鉱山都市ルグルーに繋がる橋の上。魔法によって退路を塞がれ、やむなく戦うしかない状態に 陥った。
『エック、スキート、シャバシグ、ゲイル、アンブラ!』
詠唱とともに俺の手から漆黒の矢がやはり黒い螺旋の軌跡を描いて放たれるが、やはり防がれてしまった。
「まずいな...もうすぐリーファのMPが尽きる」
『仕方ない...。俺が時間を稼ぐ!その間に打開策を見つけろ!』
そう叫んでAは飛び出した。
『エック、ニーベル、リーモン、シュラフテン、ハイトゥ!』
詠唱が終わるのと同時に黒い瘴気が撒き散らされる。
『ブラッドアークだ。最も俺のレベルじゃあ敵を足止めして前衛の体力を二割まで減らすのがやっとだが...』
「それで十分だ!」
そう言うと彼は詠唱を始める。刹那、彼の姿は巨大な悪魔に変化した。そう、それは紛れもない、二度目のアインクラッド74層で見たボスモンスター、ザ・グリームアイズの姿だった。
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「うぅ、いてて...」
『お前、本当にわいせつ行為しかしねぇよな。』
「さっきのはパパが悪いです!」
「ほんとだよ。」
鉱山都市ルグルー。その中には頬に赤い跡の付いたプレイヤーが一人。そう、奴である。
「殺伐とした空気を和ませるためのウィットに満ちたジョークじゃないか。」
「次やったらぶった斬るから。」
「ああ、はい...」
やれやれだ。しかし、まだ事件は終わらなかった。
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作者名:闇月 | 作成日時:2023年11月12日 17時