番外編:黒ずくめの光剣使い ページ4
キリトside
死銃事件を受け、GGOへログインした俺は誰もクリアしてないギャンブルで勝利し、いまだかつてない光剣を主兵装とする戦い方で注目を集めかけていた。
「氷の狙撃手、ですか...」
「ああ。対物ライフルで超長距離から撃ち抜くGGO最強のスナイパーだ。いけるか?」
「やってやりますよ!私に任せてください!」
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「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
ここは銃弾の吹き荒れる戦場。俺は剣を振り回して弾丸を弾き、時に回避しながら着々と距離を詰めつつあった。仲間が次々に倒されていく。それでも諦めない。
「俺には、まだやるべきことがあるんだァァァァ!」
視線を感じた。弾道予測線が見える。その予測線ははるかな高所から俺を狙っている。
「やってやんよ。このkagemitsuG4のバッテリー劣化分にしてやる!」
弾丸が飛んでくる。剣を振ってそれを斬り裂く。さすがに女神の名を冠するだけはある。だが、俺はそれを超えなければならない。次々に弾丸が襲いかかってくる。だが遅い。遅すぎる。そこらのライフルやピストル程度じゃ俺に傷をつけることさえ出来ない。
「俺に傷をつけたければ、最低でもサブマシンガン位持ってくることだな!」
悪役さながらのセリフを吐き、斬りかかる。刹那、周囲の景色が霞んだ。この感覚。初めてALOにログインした時を思い出す。武器があまりに軽いために、圧倒的なスピードが出たあの日のことを。
「お前達の敗因はただ一つ。俺を敵に回したことだ!」
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「今回の報酬だ。」
「じゃあ私はこれにて」
「機会があればまた来いよ!」
親切な人達とスコードロンを組めてよかった。ありがとう、と俺は心のなかで感謝した。
氷の狙撃手...シノンには至近距離でぶっ放されてやられてしまったが...
「さて、BoBだ!」
俺は総督府目掛けて走り出した。
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作者名:闇月 | 作成日時:2023年11月12日 22時