ソードアートオンラインエピソード０〜月読の狙撃者〜 (ページ14)

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出会いと理由ページ14

Aside

やれやれ。レアアイテムを狙ってここに来てみれば、すでにそれは他のプレイヤーの手の中。しかもあちらさんは警戒心MAXと来たもんだ。これは骨が折れるぞ...！
「すでにそこのアファシスはマスターと認めたようだし」
そう言われたプレイヤーの彼は、困惑したようにアファシスとキリトを交互に見ている。
「この子が...レアアイテム...？」
俺とアスナが先程銃を突きつけたプレイヤーが人がモノ扱いされたときのような苛立った声でこちらを睨む。
「ああ。正確にはこの前の大型アップデートで実装されたプレイヤーサポートAI、アファシスだよ。」
彼はそういった後、気を落としたかのように頭に手を当てる。
「レアすぎて、情報がほとんど出なくってさ。あー、この大会がゲットできるチャンスだと思ってたんだけどなぁ。」
「残念だったね、キリト君。またコツコツと高難易度エネミーを倒してドロップを狙おうよ」
それを聞いた先程こちらを睨んだプレイヤーが驚いたような声を出す。
「キリト？あの第三回BoBをクリアして、わずか一ヶ月でトップランカーになった光剣使いの...あのキリト...さん？」
「キリトでいいよ。で、こっちはAとアスナ。別のゲームでは、閃光とかバーサクヒーラーとか...」
その言葉に、アスナが怒ったような声を出す。
「キリト君！もう、余計な事まで言わないで。」
「悪い悪い。仲間のアスナだ。」
やれやれ...これからこいつらと冒険していくってのに、これじゃああまりにも頼りない。果たしてこれでやっていけるのか....