ソードアートオンラインエピソード０〜月読の狙撃者〜 (ページ13)

今日:20 hit、昨日:14 hit、合計:577 hit

アファシスページ13

イベント会場

『...会場は基地エリアを模しているのか』
基地エリア。それはGGO最大の高難易度ダンジョンの一つである。なぜなら、敵として出てくるエイリアンの改造生物や基地の無人メカが並大抵の強さではないからだ。
『...よし。』
いつものようにライフガードを装着し、相棒のショットガンに弾を装填する。やはり対人戦闘ではこっちの方がいい。俺は『あれ』を入手すべく走り出した。
ーーーーーーーーーーー
クロツキside

ワープゲートで飛ばされ、目を開ければ奇妙な場所についていた。
「あれは...？」
そこには、カプセル型のなにかがあった。少し怪しみながら、それに触れると...
《プレイヤー認証...マスター登録開始...》
どこからともなく人口音声が告げる。
《ユーザー名クロツキ...登録完了》
マスター認証？どういう事だ？そう思う間もなく、カプセルから人型をした何かが出てくる。
受け止めようと前に出るとー
『チッ、外したか！』
「ごめんキリト君！」
「大丈夫だA、アスナ。...問題ない。」
柱の陰から、人影が出てくる。黒い長髪、それと同じく黒い瞳。全身を黒一色の装備で固めたその人物は手にした武器を振り上げ、斬り掛かってきた。
「マスター...？」
その言葉を聞いた瞬間、人物の動きが止まる。刹那、友人のクレハが駆けつけてきた。
「ちょっと待ちなさい！」
人物の方に銃を向けるも、
『おっと、そうはさせない』
「あなたこそ、銃をおろして」
いつの間に先程発砲した声の主に銃を突きつけられてしまった。
「いつの間に背後を...？」
すると、俺に武器を突きつけたリーダー格らしいプレイヤーが言った。
「話を聞いてくれ。俺達はもう戦うつもりはない。残念だけど、間に合わなかったからな。」
「間に合わなかった？何を言ってるの？」
どういうことだ？そう聞くまもなく、彼(彼女？)は俺達に武器を向ける理由を語り始めた。