ソードアートオンライン〜剣士と妖精と〜 (ページ6)

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妖精たちの空（（リーファside ページ6

『随分と大変そうじゃないか。手伝うぜ！』
「A...俺を巻き込むな」
突如として声が降ってきた。そこには、ボロマントを羽織った奇妙なスプリガンが立っている。手伝う？85対15。今更2人増えたところでどうにもならない。それに面倒事に巻き込みたくはない。
「何してるの、早く逃げて！」
しかし、そんな言葉は彼には届かない。むしろ、
「まあまあ、そう言わずに。」と、言い出す始末。
そして彼はマントの下から剣を取り出すと、ザンッ！一撃で五人も葬ってしまった。
「おいキリト。お前だけにいいかっこはさせないぞ！」
ズバッ！また三人、ノームが宙を舞う。そこには見るからにヤバそうな顔をした、一人のサラマンダーが立っていた。
「クライン、なんでいるんだよ...」
「あんた、ほっとくといつも暴走するでしょ？」
『...だな』
いつの間にか現れたケットシーの弓使いがそう呟く。
その後は、もう何が起こったか分からなかった。ふと気がつけば敵は壊滅。残りも蜘蛛の子を散らすようにして逃げ出してしまった。私はお礼を言おうとしたが、
「いや、いいよ。」
「これは武士として当然のことだ。」
「無事ならそれでいいわ。」
『それには深く同意する』
と、一蹴され、空の彼方へと飛び去った。
...ところで、武士ってなんだろう。