ソードアートオンライン〜剣士と妖精と〜 (ページ34)

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闇の都市ページ34

目を開けると、旧ALOを思わせる通路が伸びていた。手にしたFNを放ち、外壁を破壊する。
「世界樹の上だ...！」
全てが闇と雲に包まれた反次元超空間ダークヘイム。その頂上は以外にも美しい夕焼けが広がっていた。
「さて、他の奴らと合流しないとな。」
世界樹に到達する予定の人数は合計100人。現在、転移によって散り散りになっている。
「デス・ブレイダーの力が役に立つ。」
聴覚を大幅に強化し、不規則に発生する音を探る。...どうやら、更に上にいるみたいだ。
「...行くか。」
俺は夕闇に染まる外壁を飛び始めた。
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リーファside

白い壁に囲まれた通路を走る。しかしいくら走っても出口が見えてこない。
「キリト君...」
思わず呟いてしまう。そして三時間ほど走り続け、ようやく出口が見えてきた。
そしてそこから出てー絶句した。そこには力尽き、石化し、ぼろぼろになった混妖精達の姿だった。
「そ、そんな...！」
眼の前には巨大な怪物...いや、妖精王の残滓といった方がいいーがこちらに牙を向いてきた。
これには勝てない。そう感じさせた。しかしやらなければならない。私達がやらなければー
力を込め、斬りかかる。しかし効果はない。逆に跳ね飛ばされ、壁に叩きつけられる。
それでも諦めない。だって彼らは、こんな姿になってまでも戦おうとしているからだ。
「絶対にー諦めない！」
そう叫んだ瞬間、私の姿が変わった。今までの怪我が嘘のように軽くなる。気のせいか、傷も塞がっているようだ。その勢いのままに斬りかかる。今度は手応えがあった。怪物が大きくのけぞる。これならやれるー私は眼の前の怪物に再び斬り掛かった。
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キリトside

まずい。彼女を止めなければ。しかし、体は依然として動かない。なぜって？姿戻し(フォルムリバース)は本来、混妖精のみが使用できる技だ。純妖精のリーファはその強い思いで実現した。それがまずいのだ。姿戻しはディフォルトのアカウントが最初のものだと命の危険を伴う。体中の神経細胞及びアミュスフィア等に猛烈な負荷がかかり、その意識が消えてしまう可能性がある。
そこへ、俺に呼びかける誰かの声。
(思い出せ！お前のUWでの名は何だ！)
そうかー
「俺は、俺は星王騎士！生命神ステルベンの加護を受けしものだ！」
そう叫び、夜空の剣を構える。
「須郷。俺の妹に手をかけたことを後悔させてやる！」
俺は眼の前の宿敵目掛けて突撃した。