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真・妖精の国 ページ2
キリトside
俺はある日、エギルに呼び出された。急いできてほしいとの事だ。何があったのだろう。
「ALOプレイヤーがログアウトできなくなった」
その一言は俺に衝撃を呼んだ。さらに追い打ちを掛けるように
「それだけじゃない。プレイヤーがリアルでの記憶を全て失っている。」
頭をビル解体用の鉄球で殴られた気分だった。エギルが言うには記憶を失ったプレイヤーがはいずれもALO出身だったという。そういえばここ数日、スグの顔を見ていない。というか、声すらも聞いていない気がする。このままではスグが危ない！
「行かなければ！」
「待て。お前一人だけで行って何になる？」
たしかにそれもそうだ。ALOにおいては一プレイヤーに過ぎないこの俺が単身で突っ込んでも意味はないだろう。だがどうしても捨て置くことは出来ない。
「ー５月２８日」
「え？」
「３日前にALOにコンバート予定のプレイヤー8000人にALO事件の依頼メールを送った。この日の午後四時に一斉コンバートを行うはずだ。」
「ーそうか。8000人もいれば、事件の解決にも大きく貢献するだろう。ありがとう、エギル。」
「毎日午後七時に連絡くれよ！」
「わかった。」
こうして、俺の新たなる冒険が始まった。
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作者名：闇月 | 作成日時：2023年10月6日 22時
