◇36話 ページ42
りなからの告白を、嘘だと思っていた訳じゃない。
それでも、りなが私のことを好き、という事実を、ただひたすらに実感した。
私よりほんの少し大きい身長。
羊くんたちよりも小さく、私との差も小さい。
同性だから。それだけだけど、りなの「好き」は、友達同士の、ノリのようなものだと思っていたのかもしれない。
私に抱きつく、小さな背中を見て思う。
同性だからって理由じゃダメだ。
もっと、ちゃんと考えないといけない。
そんなことを思いながら、私はりなの背中にゆっくりと手を回して言った。
『私、りなのこと、今はまだ友達として最高に好き。でも、そうじゃないんだよね。りなは、そうじゃない。私もね、それは分かってる。てか、今分かった。
だから、わがままかもだけど、ちょっと、待っててほしい。ちゃんと、考えるから。』
すると、りなは私の背中に回していた腕を私の肩に置き、勢い良く顔を上げた。
いつもは左に流れている前髪が、顔を上げたことによって左右に分かれる。
しかし、りなはそれを気に留める様子もなく、私のことを見つめていた。
『どういう表情なの、それ？』
彼女の、驚いたような、嬉しそうな、何とも言えない顔が面白くて、思わず呟く。
それを聞いた瞬間、りなはさっきまで一文字に結んでいた口を開き、一生懸命に言った。
「あのね、！えっと、凄くびっくりした！でも、凄く嬉しかった！
私はAのこと大好きだけど、同性だし、異性同士の恋愛みたいにはいかないと思ってたから！
けど、Aがそう言ってくれるなら、私、めっちゃ頑張って、私をAの恋愛対象にして見せる！待つ暇なんて無いくらい、好きってたくさん伝えるから！
だから、覚悟しててね。」
りなは笑顔で話していたが、徐々に真剣な顔つきになっていき、話し終わる頃には、決心したような表情をしていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
瀬川side
覚悟はもう決めた。
絶対にAの恋愛対象に、いやAの恋人になってみせる。
そんなことを思いながら、サッカー部の男共のもとへ、マネージャー勧誘が成功したことを報告しに向かう。
「おいお前ら、Aがマネージャーしてくれることになった。」
そう言った途端、目の前の奴らは騒ぎだした。
とてつもなくうるさかったけど、話を続ける。
「Aがマネージャーになったのは、私のお陰なんだから、しばらくはAにアピールしてても邪魔しないでよね。」
私がそう言うと、1人が不満そうな声を上げた。
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号哭。 - れーとさん» りなちゃんについてコメントしていただけて嬉しいです!!ありがとうございます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - あさん» コメントありがとうございます！頑張ります!! (1月17日 21時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
れーと - りなちゃんしか勝たん (12月28日 20時) (レス) @page43 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - ファイトです🔥 (11月15日 14時) (レス) @page41 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 号哭。さん» いいですよ！ありがとうございます✨ (9月8日 8時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：号哭。 | 作成日時：2023年2月1日 2時
