◇28話 ページ34
御影side
「あ、レオ。戻ってきたんだ。Aと何話してたの？」
俺が戻ると、氷織はまだ問い詰められていて、それを少し離れて見ていた凪にそう聞かれた。
「ちょっと、Aに告白してた。」
宣戦布告のつもりで、俺は素直にそう答えた。
すると、今まで氷織の方を向いていた奴らが全員俺の方を向き、解放された氷織が挑発的な微笑みを浮かべ、言った。
「レオくんも、告白したんやな。」
「あぁ。言ったよ、Aが好きだって。
氷織、時間じゃお前には叶わないかもしんねぇけど、俺だって昔からAのことが好きなんだ。
諦めるつもりねぇし、負けるつもりもねぇから。」
俺も、そう宣言した。
「そんなん、僕もやよ。Aを他の人に譲るつもりとか、さらさらあらへんから。」
氷織と目が合い、思わず息を呑む。
いきなり肩に手を置かれ、反射的にその方を向くと、潔たちは薄笑いを浮かべながら言った。
「おいおい、俺らのこと忘れてんじゃねぇよ。」
「会ったばっかだけど、俺たちだってAのこともっと知りたいって思ってる。」
「Aのこと狙ってんのは、お前らだけじゃない。」
全員が、Aのことを狙っている。
倍率はバカみたいに高い。
しかも、全員Aのことを諦める気なんて微塵もねぇ。
俺は、全員の顔を見渡し、再び宣言した。
「W杯の優勝トロフィー。
世界一のストライカーの座。
そしてAの恋人ってポジション。
全部、俺のモンにしてやるよ。」
俺がそう言って全員の顔を見渡した時、あいつらはまるで試合のときのような表情をして、「受けて立つ」とでも言うように頷いた。
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美園side
ぼっちになってから少し立った頃、ぼっちであることに耐えきれなくなった私は、ふと時間を確認しようと思い、スマホを取り出した。
5限が始まる10分前……？
『え、え？』
とりあえず早く知らせないと、と思い私はみんなに声をかけた。
『あのー、そろそろ食堂出ないと時間ヤバいです！』
私がそう言うと、さっきまで凄く騒がしかったみんなが、一気に黙ってこちらを凝視してくる。
かと思うと、蘭世とりなが私の両腕を掴んで走り出した。
『え、いや、何!?』
「急がないとだろ？」
「そうそう！」
どうしたんだいきなり。なんて思っていると、蘭世とりなが皆の方を向いて叫んだ。
「私、負けないから!!」
「宣戦布告、宣戦布告！」
『え、2人共何の事？』
私がそう聞くと、2人は秘密、と言って微笑んだ。
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号哭。 - れーとさん» りなちゃんについてコメントしていただけて嬉しいです!!ありがとうございます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - あさん» コメントありがとうございます！頑張ります!! (1月17日 21時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
れーと - りなちゃんしか勝たん (12月28日 20時) (レス) @page43 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - ファイトです🔥 (11月15日 14時) (レス) @page41 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 号哭。さん» いいですよ！ありがとうございます✨ (9月8日 8時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：号哭。 | 作成日時：2023年2月1日 2時
