◇22話 ページ28
『え、あのお二人さん?宝物って何?』
「ん?あぁ、俺たちは
「うん。俺とレオは
待って?変なすれ違い起きてませんか??
『ていうか、凪くんとレオくんはサッカー強いの?』
いや、世界一目指す時点で弱くはないのか?
「弱くはないんじゃね?」
あ、やっぱそうなんすね。
「世界一になるために勝たなきゃダメな人はまだまだいるけど。」
凄い!!スポ根っぽい!
『ちなみに学校はどこなの?』
「あれ、言ってなかったか?
俺らは中等部から、ブルーロック学園でサッカーやってるんだ。」
知ってる!私そこ知ってる!だって私も通ってるもん!!
『え、ガチで?』
「嘘ついたりしないけどー。」
そりゃあそうですよね。そりゃあ。
「そういえば、Aはどこに入ったんだ?Aの学力ならどこでも行けると思うけどな。」
私と目を合わせて聞いてくるレオくんに、私は簡潔に答える。
『え、ブルーロック学園。』
すると、レオくんは嬉しそうな顔になった。
「マジか!!じゃあ1回くらいは聞いたことあんじゃね?ブルーロック学園のサッカー部の話。
今いる奴らは大体の奴が中等部からいるんだけど、俺らが中等部に上がった年に配属された監督がやべぇ奴でさ。
色々させられたんだけど、お陰様でどんどん強くなってったんだよ。その結果、ブルーロック学園のサッカー部は全国に名を馳せる超強豪になったんだ。」
『何か……、大変そうだね。』
何気無く言った言葉だったが、彼らからの返答が返ってきたのはすぐだった。
「どうだろうね。
大変なときとか辛いときもあったけど、俺たちにはサッカーが全てだから。」
「あいつらみたいな、サッカー以外じゃ昂れない人間になっちまったってことだな。」
そんなことを顔を輝かせながら言う彼らは、何故か楽しそうだった。
『何か……かっこいいね、2人とも!』
ちょっと憧れちゃう。何て言うと、2人は笑って、顔を少し赤くした。
────────
≫≫帰りのリムジン内≫ 御影side
凪が唐突に話し始めた。
「ねぇ、レオ。Aってさ、面白いよね。」
「あぁ。昔からな。」
あいつは、昔から変だったし、面白かった。
「レオはAのこと好きでしょ。」
当たり前だ。出会ったときからずっと、俺はAが好きなんだから。
「ハハ、お前もだろ?凪。」
「まぁね。」
そう言った時の凪は、今まで見たこともない顔をしていた。
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号哭。 - れーとさん» りなちゃんについてコメントしていただけて嬉しいです!!ありがとうございます! (1月17日 21時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - あさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (1月17日 21時) (レス) id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
れーと - りなちゃんしか勝たん (12月28日 20時) (レス) @page43 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - ファイトです🔥 (11月15日 14時) (レス) @page41 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 号哭。さん» いいですよ!ありがとうございます✨ (9月8日 8時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:号哭。 | 作成日時:2023年2月1日 2時