【恋人繋ぎ】 ページ3
ＣＭ「あ・・・ごめん」
栞「え？」
CM「何もしないって言ったのに・・・」
暗がりでも分かる
全然ごめんって思ってない顔。
「何もしないってこういうことだったんだ(笑)」
携帯を取りに行く私の後ろで優しく笑って
「先に降りとく」と
店を出て行く後姿が
とてつもなく愛おしくて
夢の中にいるみたいな気持ち。
携帯を取って確認すると
着信１０回
≪忙しい？≫≪まだお客さんいる？≫
≪なにしてる？≫≪終わったら連絡して≫
そんなLINEがたくさん
階段を降りていると
自動販売機でコーヒーを買う姿が見えて
ここから大声で好きだって叫びたくなるぐらい
幸せを感じた
「すごいたくさんLINEも着信もしてくれたんだね」
車に乗って
缶コーヒーを受け取りながら言うと
「店、２２時までじゃなかった？」
と
ふと気付いた顔して言った
「あ、うん。もうお客さん来なさそうだったから、
早く閉めてAさんの所に行ったの」
「何か用あった？」
「ゼリー作ったから届けたくて」
「ヌナとそんな仲良くなってるの知らなかった」
「ヌナ？」
「あ、うん。ヌナって、韓国語。年上の女の人だから」
「へぇ〜・・・あ、じゃあ私もヌナ？」
「なんで？」
「ちょっとだけお姉さんじゃん？」
「でもヌナじゃない」
「そうか・・・」
「彼女のことはそう言わないから」
「へぇ。。。あ、Aさんの家のキッチンね、すっごく綺麗なんだけど
ちゃんと料理してますっていうのが分かって、そしたら何か作りたくなっちゃって(笑)
毎日あのキッチンで料理してるのいいなぁ」
広いシステムキッチンを思い出しながらうっとりしてる私を横目に
ふっと笑う声がして
運転しながら左手で私の右手を握ったから
繋いだ手の、指と指を絡ませてみた
「これ、恋人繋ぎって言うんでしょ？
ヌナじゃなくて彼女だからこうする。」
少し得意気に繋いだ手を見ていると
「・・・栞」って
名前を呼ぶから顔を見たら
とても真剣な顔をしている
「ん？」
「何もしないって決心してるのに
何かしたくなる」
・・・・・・
「えっ！？」
一瞬の間があって
びっくりした私に
楽しそうに声を出して笑った
幸せな空気いっぱいの車内で
私たちはずっと
恋人繋ぎのまま
永遠みたいな時間を過ごした
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ちぃ(プロフ) - またまた読み返してドキドキ感を味あわせてもらいました。ありがとうござぃます。更新楽しみに待ってます。 (2018年12月19日 8時) (
レス) id: 205de0ddbd (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - やっぱり大好きなお話(^-^) 更新楽しみにしています。 (2018年12月10日 10時) (レス) id: 5ce7cc7523 (このIDを非表示/違反報告)
hiRo(プロフ) - 久々に読みました。てか読みきったなかったようで…(^_^; もしかしてチャンミンの予感的中ですか？温泉行けるのかなぁ〜 栞ちゃん可愛い。チャンミンとても幸せそうで私も嬉しいです。続き、楽しみにしています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 45e71dac68 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり♪ - 何でしょう、このドキドキは･･･。しばらく、ご無沙汰していて、思い出すのに時間かかりましたが、ジュエルさんのお話、やっぱりすごいです。引き込まれて、甘い幸せが広がり、胸の高鳴りに困っています。ジュエルさんも唯一無二です！ありがとうございます(*^^*) (2018年11月16日 23時) (レス) id: e223a81c8b (このIDを非表示/違反報告)
19881991koreach(プロフ) - この小説は好きです。何度も読み返してますが不満が1つだけ。どの章も続編への移行ボタンが全く無く、次の章を読むには一番最初のプレイリストに戻らないといけません。せめて続編移行のボタン設定を付けて下さい。私以外にも同じ読者がいるはず。作者さんお願いします (2018年11月16日 17時) (レス) id: 0ec91b2d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュエル
| 作成日時：2018年1月23日 1時
