穴だらけの防御 ページ7
小太郎の言葉で機嫌を損ねてしまったらしい銀さんにかわり、新八君が口を開く。
「僕たち、真選組の方たちと
何かと関わりがありまして」
「真選組・・って、武装警察の?」
二重の驚き。まさか警察は警察でも
あの有名なお騒がせ集団と知り合いとは。
「ーーそう。・・その憎き真選組と面識のある
お前たちの名を使うのだ」
「憎いっつーなら頼らなけりゃいいのによ」
「なっ、・・勘違いしないでよね!?俺は別に
頼ってるわけじゃないんだからね!利用して
やるだけなんだからね!」
「どんなキャラだよ」
そりゃ、あれくらいの組織が力を貸してくれるというならば心強いけれど。そう簡単にいくのだろうか。
「Aは峯田の秘密を握り、屋敷を飛び出した。その身を隠すため、そして峯田の悪巧みを
暴くために万事屋に協力を乞うたという完全に
して完璧な防御を誇る設定がある。奴らも
顔見知りの者の意見を無下にすることは
しないはずだ」
「・・・何という穴だらけの防御」
「だな。サランラップを盾にしてフリー○様に
立ち向かっていくようなモンだ」
「どうするネ。今にも沈みそうな泥舟で敵地へ
乗り込むアルカ」
「うーん」
とはいっても、警察に力を得られれば成果は
大きいという事実。ーーそして、そのためには
誰かが事態を提言する必要があるのは確かだ
ーーおそらく、それに違和感なく溶けこめるのは私しかいないわけで。
「・・・わかった、小太郎。やる」
「そう言ってくれると思っていた」
「おいおいおい、大丈夫かよ」
「でも、真選組の皆さんの後ろ盾が得られれば
かなり有利になることは確かですよ」
「私だけ楽するのは気がひけるしね」
苦笑するしかない。
危険な賭けとはいっても、もはや屋敷を抜け出した時点で賭けは始まってるのだ。今更何を
臆するでもないだろう。
「というか、小太郎は何ポジションなの?」
「執事だ」
「・・ダメかもしれない」
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シュシュ☆☆(プロフ) - さざんかさん» 読んでくださり、ありがとうございます!かなり前に書かせていただいたものなので、今も読んでくださる方がいて嬉しいです! (2022年12月29日 9時) (レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした。投稿してくれてありがとうございました。本編でも、特に番外編でも涙を流してしまいました。とても素敵で感動的で、桂小太郎がさらに好きになりました。出会えてよかったと思える作品です。 (2022年12月11日 4時) (レス) @page44 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 亜麻音さん» ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!! (2021年8月5日 20時) (レス) id: 226626a196 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻音 - 私ズラ大好きなんで、この話見つけたとき凄く嬉しかったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年8月5日 15時) (レス) id: 0cca164e31 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます!確かに桂さんオチ少ないですよね…!私も書いててとても楽しかったので、また書かせていただきます! (2018年3月13日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年4月11日 0時