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火に油を注ぐ ページ19

(ーーーどうしよう、)





もちろん、帰る気はない。
とはいえ、暴力沙汰は、どうにか避けたい。

今にも銀さんに襲いかかってきそうな男たちと
それに対応しようと目を光らせる銀さん。





「・・・あの、お帰り願えますか」



やっとのことで発した言葉はそれだった。
何も考えつかずのそれだが、何も言わないより
マシだろう。

男たちは一つ息を吐く。






「A様、どうなさったのです。その男に
たぶらかされたのですか。・・・旦那様の
おっしゃっていた男と違うようだが」


「たぶらかされてなどいません。私は元々、
旦那様・・ーー峯田吉蔵さんを愛していない。
結婚など考えられません」



この人たちに訴えたところで、何も解決しないことも、こんなことで峯田が引き下がるとも
思っていない。






「つーわけだ。わかったか。
こいつァとんでもねェビッチなんだよ」

「え?」

「俺に加え、長髪爆弾魔、挙句おたくんとこの
プライド社長にまで手ェ出してんだ。結婚した
としても、ゲス不倫必須だぞお前。そのうち
卒論と称してとんでもねェ紙切れもってくるぞ
いいのかそれで。ゴシップ誌のいいネタだな」

「銀さん!?」




色々アウトだしその前に色々誤解だし。

相手の男たちもなぜだかどこか冷や汗を
垂らし始めているし。





「・・・A様がバンドマンとナニをしていようと、私どもは旦那様の命に従い、彼女を
連れ帰るだけです」

「あれ、もしかして信じてらっしゃいます?」

「さあ早くこちらへ。卒論の前に入学願書を
書かなければなりません」


「・・・ちょ、ちょっとおかしな展開に、」
「ーーーそこまでだ!!」




この流れはまずい。止めたい。
何でシリアスシーンがこんなことに
なっているのだろうか。私は今、ピンチなのではなかったろうか。

そんな思いを交錯させたその時、ーー大きく
響いたのは、聞き覚えのある声で。


影の中からスマートに現れたのは、救世主。
その救世主は、その鋭い眼光で男たちを
睨みつけた。









「ーーついに現れたな、・・サイバイマン!」

「あぁもうだめ、この展開だめ」




救世主のような登場で、火に油を注ぐこの長髪は、もはや天才なのではないか。

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設定タグ:銀魂 , 桂小太郎 , 攘夷   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - さざんかさん» 読んでくださり、ありがとうございます!かなり前に書かせていただいたものなので、今も読んでくださる方がいて嬉しいです! (2022年12月29日 9時) (レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした。投稿してくれてありがとうございました。本編でも、特に番外編でも涙を流してしまいました。とても素敵で感動的で、桂小太郎がさらに好きになりました。出会えてよかったと思える作品です。 (2022年12月11日 4時) (レス) @page44 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 亜麻音さん» ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!! (2021年8月5日 20時) (レス) id: 226626a196 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻音 - 私ズラ大好きなんで、この話見つけたとき凄く嬉しかったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年8月5日 15時) (レス) id: 0cca164e31 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます!確かに桂さんオチ少ないですよね…!私も書いててとても楽しかったので、また書かせていただきます! (2018年3月13日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年4月11日 0時

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