話が違う ページ11
バレ・・た？
鋭い眼光が私の隣に注がれる。・・確かに
小太郎だってことを抜きにしても怪しすぎるもの。職務質問受けるレベルに怪しすぎるもの。
副局長さんともあろう方が、見逃してくれる
はずがないのだ。
「ーーその長髪みてっと何かこう、イラッと」
ジロリジロリと目線を這わす副局長さんに
対して、ポーカーフェイスを続けるカツーラは
「あのー、」と。
「新手のナンパですか」
「んなわけねーだろお引取り願うぞコルァ！」
「いや、悪いけど俺そっちの趣味ないんで」
「だから違ェわ！怪しげな格好してるテメェの 趣味なんざ怖くて聞けねーよ！逮捕すっぞ！」
「善良な市民である俺に何てことを・・、
まったく、最近は警察も国も腐っておる」
「よく考えたらお前海賊じゃねーか！
どこが善良だ！」
確かにそうだ。海賊って逮捕される対象だ。
だって賊だもの。
このままでは本当に逮捕されかねない。
"最後の一押し��を加え、
早急二ここを立ち去ろう。
「あ、あの！何かおわかりでしたら、
歌舞伎町にある"万事屋銀ちゃん"までご連絡
いただけると嬉しいです。屋敷を出て路頭に
迷っていたところを助けてくださったんです」
共通の知り合いの名を出せば信じてもらうえる
可能性があがるのだと自信ありげに言っていた
のは小太郎である。その直後、さらに厳しく
顔を歪めた副局長さん。
「・・・・・怪しいな」
「え、何で！？」
「あの半犯罪者と付き合いのある時点でやっぱ
怪しいだろ。怪しすぎるだろ。問答無用で」
「嘘。めちゃくちゃ嫌われてる万事屋さん」
話が違うとその人を見れば
「ーーーはっはっは！少しばかり見誤った！」
「笑い事じゃないんだけど・・」
・・・とにかくここは要撤退である。
「ーーーじゃあ失礼いたします。今日は話を
する時間を設けていただき、ありがとうございました」
「あっ、おい！」
そそくさと立ち上がり、客間を後にする。
広い敷地を抜け、門をくぐる。
そこでやっと、安堵の息をついた。
「A、帰りも気をつけろよ。どこにお前を
探す峯田邸の者がいるかわからんからな」
「・・・えぇ、わかってる」
先ほどの自分の失態など忘れてしまったらしい
小太郎は、真面目モードに切り替わっていた。
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シュシュ☆☆(プロフ) - さざんかさん» 読んでくださり、ありがとうございます！かなり前に書かせていただいたものなので、今も読んでくださる方がいて嬉しいです！ (2022年12月29日 9時) (
レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした。投稿してくれてありがとうございました。本編でも、特に番外編でも涙を流してしまいました。とても素敵で感動的で、桂小太郎がさらに好きになりました。出会えてよかったと思える作品です。 (2022年12月11日 4時) (レス) @page44 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 亜麻音さん» ありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！！ (2021年8月5日 20時) (レス) id: 226626a196 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻音 - 私ズラ大好きなんで、この話見つけたとき凄く嬉しかったです！素敵なお話をありがとうございました。 (2021年8月5日 15時) (レス) id: 0cca164e31 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます！確かに桂さんオチ少ないですよね…！私も書いててとても楽しかったので、また書かせていただきます！ (2018年3月13日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月11日 0時
