眉間のシワの理由 ページ4
ー沖田サイドー
「ーーーお前、その眉間のシワどうにかしろ。
隊士がビビっていけねェ」
報告書について問い詰められ、期限を3日過ぎた今日、渋々仕上げ、提出した。
土方の自室というのは煙たい臭いつまらねェ、の三拍子揃った悪環境だ。早々に退室しようと
立ち上がれば、先ほどの言葉が
放たれたのである。ーー眉間のシワ、ねェ。
「あんたにだけは言われたくねーですよ」
机に山積みになった白い紙切れに囲まれた
そいつのツラには、もはや馴染み深いシワ。
くわえ煙草に凶悪面と来ちゃァ、
警察というよりただのゴロツキである。
「それと、ーーテメェのサボりがまた、
悪化の一途を辿ってるのァどういう了見だ？」
「さあねィ。俺ァいつも通りサボり決め込んでるだけなんで」
「テメェの頭に拳決め込んでやろうかコラ」
俺のサボりが悪化しているというのは、
専らAのおかしな動向にあるだろう。
(ーーーあいつの見張りが、緩くなった)
あれだけ俺のせいで仕事が遅れることを
恐れて鬱陶しいほどにひっついてきていたと
いうのに、突如それがなくなったのだ。
俺がいくらサボろうと、何も言ってこなくなった。・・いや、それどころか、変に避けられてる気がしてならない。
「ーーーここ数日、Aが大人しいのと
何か関係あるのか」
「・・・何でここでそいつの話題が
出てくるんですかィ」
「テメェの見張りは、自然とあいつの仕事に
なってたからな」
サボり減少はそのおかげだった、と。
まったく、俺の扱いは幼稚園児か。
「さあ、知らねーですよあいつのことなんざ。
・・こちとら討ち入りが終わってから、何故か
避けられてるみてェなんで」
「避けられてる？」
「あんたがさっき言ってた通り、人が変わったように大人しくなっちまって。朝のメガホン攻撃も、見廻り当番時のストーキングも、
ここしばらく鳴りを潜めてまさァ」
「・・・そりゃあ、問題だな」
こいつのいう問題というのは、確実にAを
心配してのことではない。大方、俺のサボりが
悪化するサマに危機を感じているのだろう。
ざまあみやがれと言いたい。
ふぅ、と静かに紫煙をくゆらしたそいつは
「つまり、」と。
「ーーその眉間のシワの理由は、・・Aに
相手にされねェことってわけか」
「は？」
目の前にいる副流煙製造機は、一体全体
何が言いたいんだろうか。
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シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！最後までおつきあいくださって本当にありがとうございました！新作の方も盛り上げてまいります！ (2017年1月30日 22時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっぱり夢主ちゃんは夢主ちゃんですね！私もこんな人が周りに居てくれれば…。新作、頑張って下さい！では今から新作の方に行ってきます！ (2017年1月27日 22時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 手刀さん» ありがとうございます！嬉しいです！新作の方も盛り上げていきますので、とうぞお付き合いいただけると嬉しいです！ (2017年1月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
手刀(プロフ) - 完結おめでとうございます。この作品にはとても楽しませてもらいました。新作の方も応援させていただきます。 (2017年1月27日 18時) (レス) id: ed7689e827 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！直しておきます！ (2017年1月22日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
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作成日時：2017年1月12日 1時
