【銀魂】時には時間を忘れて過ごすべし

憎たらしい黒光りとは ページ20

結局私に何を求めてるのだこいつは。
ホストクラブに入れというのか。冗談じゃない

これは早急に退散しなければ、ホストというのは卓越した話術によって女を取り込むという。
私に関しては万に一つもないとはいえ、まあ
警戒は必要だ。

ぎろりと睨めば、そいつはため息まじりに
ガシガシと頭をかいて。




「あんたさ、こんなとこでミニスカートはいて
ウロチョロしてる時点でソッチ系のアバズレだろ？少し売り上げ貢献してくんね？」

「誰がアバズレ？」


「あれ、ちげーの？」

「ちっげーわ！！何お前さっきから！
初対面で失礼なのそっちィィイ！」



てか離せ。そろそろ肩から手を退けろ。




「あのねェ！この服装は隊服なんだから
仕方ないの！いい加減斬るよ！？」

「斬るゥ？え、おねーさんまさかその腰のモンモノホン？物騒だなどこの攘夷グループだよ」

「取り締まる側ァァア！！」




どうやら、私が警察だと気づいていない様子。
いやまあよく考えたら、警察だと気づけば
ホストクラブに誘うこともないか。

とにかく言えることは、ーーこの男、疲れる。






「はい終わり！もう終わり！離せ！そろそろ
警官侮辱罪で逮捕するよ！！」

「は？けいか・・警官？警官んんん！？」



ジロジロと私の全身を見回したその男は、
「え、まさか・・その憎たらしい黒光りは」と






「おねーさん、真選組？」

「そうだけど」




「・・・はあああああ！？」




憎たらしい黒光り、なんていう表現はちょっと
疑問が残るけれど、まあそれはいい。

ようやく私の正体と仕事をわかってくれたところで、早速帰ろう、と思ったのだが、

ーーー固まったままの男は私の肩に手を置いた
ままであり。





「え、真選組に女なんていたっけ。・・あ、
もしかしてあれか。欲のはけ口的な」

「はいセクハラ、逮捕」


「いや違くて。そういう意味じゃなくて。
男の溜まってるモンを受け止めるっつーか」

「言ってること変わってないんだけど」





どうやらパッと感じたところ、真選組とは
何やら因縁があるらしい。私と真選組を
ディスることによって目が鮮魚になっている。





「てかほんと、マジ離してくれる？
あと15分で入浴タイムなんだよね」

「つーことはあれか。・・おねーさん、わりと
金持ってんだろ」


「話を聞けェェエエ！」
「ちょっと落としてけよ」




いっそ本当に斬り捨ててやろうか、なんて
極論に行き着く寸前____






「ーーー何してんでィ、A」

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