理由 ページ7
ー神威サイドー
「ーーーだから、怖くない」
迷いなど微塵も含まれていなかったその言葉に
目を丸くして数秒後。ーー俺の口元に小さく
浮かんだのは、笑みだった。
「やっぱりバカだ、お前は」
「は?え?突然失礼なんだけど」
あの返り血をみて、恐れるどころか
心配の表情を浮かべ、駆け寄ってきた。
俺の血ではないとわかり、
安堵の息を吐いていた。
ーーーどう考えても、普通じゃない。
(・・いや、だからこそか)
Aが、平気な顔をしてここにいるのも、
こいつ自身が変だからだ。
「ーーということは、・・こんな怖いところに
居座る覚悟があるったことだネ?」
きっと返ってくるであろう言葉が予想できる
質問を投げかける。
そいつは挑発的な笑みを浮かべて、
やれやれというように肩を落とした。
「ーーー今更何言ってんの。しかももう後戻りできないから。ここ宇宙だから」
しなやかな指が、窓を指す。
向けた視線の先に広がる宇宙をみて、
・・・そして、もう一度そいつに視線を戻す。
「ねえ、A」
「今度はなに」
これからもともに宇宙にいると覚悟を決めた
そいつに対して、俺は心底安心したのだ。
ーーその理由なんてものは、前々から
わかりきっているもので。
.
「ーーー・・お前に、惚れてンだけど」
ただ、それだけ。
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シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!最後まで目を通していただけて嬉しいです!新作の方も盛り上げていきますので、お時間ありましたらお願いいたします! (2016年11月9日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
槊(プロフ) - 完結おめでとうございます!ちょっと遅れましたが、久々の神威…ごちそうさまでしt((新作も出来てる様なので、そちらも覗きに行ってきます(*・∀・*)ノ (2016年11月9日 8時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!原作やアニメと比べてキャラ崩れが心配だったので、そう言っていただけると嬉しいです! (2016年11月7日 23時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます!嬉しいです!楽しんでいただけていれば幸いです! (2016年11月7日 23時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます! シュシュさんの作品のキャラ逹が凄くって、まるでアニメを見ているかのような気分に毎回なってます! 新作、頑張って下さい! (2016年11月7日 23時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年10月30日 20時