白状 ページ35
「お前、ーーバカみてーにお人好しだろ」
「んなもん自覚済みだっての」
降ってきたのは言われ慣れた言葉である。
バカだろうが何だろうがもう屈しない。
まもなく、坂田さんの目の前には
ジャンボパフェが運ばれてきた。
「いやーまじで奢るなんざ、お前金を何だと
思ってんの？人に使うとか引くわ」
「奢るのやめようかな」
「アナタハ女神様デス！」
「現金な奴だなオイ」
ちょうど昼休憩も近かったし、万事屋さん
・ もとい坂田銀時さんも仕事がひと段落した
というので、結局流れで奢ることになった
それに、市民がドッグフードで生活してる
なんて問題であるし。ーーまあ、この人に
至っては自業自得ではないかという気もするが
「ーーで、沖田くんとはどうなの？」
「ねえ皆私に聞くことそれしかないの？」
突如降ってきた本日２度目の質問に辟易する。
それに何で私と沖田引っ付いてる前提？
ぶっちゃけるとこの人にだけはバレてはいけないと本能が告げている。
「あの宴会の日にデキたとすると、ーーもう
かれこれ一ヶ月半くれェか。・・つーことは
やるこたァヤッてる時期だな」
「ちょ、ストップゥウ！！」
え、何？・・全部知ってますって感じ！？
でも何で宴会の日のことまで！？
予想外の事態に口をパクパク。
「まさか、覗いてたとか・・！？」
「さすがにンな悪趣味なことしねーよ。まあ
あんだけ堂々と連れ出されちゃあな」
察するなという方が無理、と。・・オーノー。
すでに手遅れだった。いやまあ確かに私たちの
対応というか、警戒心というか、そういうのが
あの時欠落していたのだ。仕方ないといえば
仕方ない。
「で？」
「・・・で？とは？」
「進展具合を白状しやがれ」
「恐喝！？」
あの死んだ目が生き生きしてる。
にやつきを顔の全面に押し出したその人には、
何かしらの強制力と威圧感を感じる。
・・何というか、沖田に通ずる部分があって。
多分私が白状するで解放してくれそうにない。
諦め半分に口を開く私。
「・・キスまで、ですけど」
「はあ！？」
小声で言い切った答えに、その人はパフェを
食べるスプーンを止めて、抗議の色を含んだ
反応を、被せるように投げてきた。
怪訝そうに眉をひそめた坂田さんは、
そのスプーンでピシリと私を指して。
「ーーーテメェら幼稚園児ですか！！」
「はい！？」
何言ってるか、わかりません。
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ゆきふく(プロフ) - 心臓バックバクでした……ありがとうございます……！！！！ (3月28日 2時) (
レス) @page49 id: c898271006 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます！楽しんでいただけたいれば、嬉しい限りでございます！最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました！ (2016年10月17日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
槊(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっぱり沖田さんにはドキドキニヤニヤさせられますね…(*´ー｀*)ｼｱﾜｾ シュシュさんの夢主ちゃんは本当キャラ濃くて可愛い子ばっかりで面白いです！そして毎回のツッコミ技凄いです(笑) (2016年10月17日 15時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - Fuさん» 嬉しいです！最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ボロネーゼさん» 本当ですか！本当に嬉しいです！楽しんでいただけていると知って安心しております！ありがとうございました！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2016年10月5日 19時
