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言葉足らず ページ31

言葉足らずの一言に首をかしげる私に
特にそれ以降説明を取り入れることもなく。


そいつは私が先程まで見つめていたネックレス
を無造作に手に取った。





「ーーは?ちょ、沖田!?」




そのまんまその場からいなくなったそいつ。

まあでも、沖田がのらりくらりとしているのは
いつものことである、と結論付けて。


私は店に並ぶ煌びやかなアクセサリーたちに
目を奪われて、ーーそして、数分後。









「ーーA」

「あ、やっと帰ってきた!
勝手にいなくなるんじゃないよまったく!」




何でもないような顔で戻ってきた沖田は
悪びれる様子もない。







「もう、どこ行ってたの」

「レジ」

「・・・レジ?」





やはりどこまでもこいつは言葉足らずである。
単語一つで会話が成り立つと思ってるのか。

ーーと、結局何もわからぬままの私に、沖田は
おもむろに右手を差し出した。






「ーーーん、」

「・・は、ッ、・・・・・・え?」





出されるがままに受け取ったそれは、
どうやら小さな包みのようで。

店の名前が印刷されたその包みの中には、
何か入れられている気配が見て取れた。








「・・・これ、どったの?」

「レジ行ってたんだから、買ったに
決まってんだろィ」


「そろそろ主語述語修飾語を成り立たせて
くれるかな!?」





ところどころに出されるワードは、
繋がってる感じがしない。


そんな私に変わらぬ呆れ顔を浮かべた沖田。
バカだな、なんて言葉が聞こえてきそうだ。

何だこれ。私が悪いの?私が悪いのか!!








「・・・だから、言ったろィ。
今日テメェは侍でも警察でもねェってな」

「へ?」

「開けてみりゃいいんじゃねーか」





やっぱり、ーー語彙力が欠落してるよ、お前。

結局全貌が見えないそいつの言葉に
内心ツッコミつつも、・・私の興味は、
小さな包みに向けられた。








「・・・爆弾?」
「本当に爆弾投げつけてやろうか」



いやー、まさかね。・・この店に爆弾なんて
置いてそうにないしね、うん。

とりあえず、その包みを開けてみれば。









「ーーーこれ、」



思わず見上げた先にいる沖田は、
ふいと私から視線をはずした。


・・・包みの中にみえたのは、ーー先程、
沖田が手にとったネックレス。









(ーーー・・私が気に入ってた、ネックレス)






宇宙をモチーフにした、上品なデザイン。

間違いなく、それだった。

人間の女→←クソ真面目なこと



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 警察   
作品ジャンル:アニメ
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ゆきふく(プロフ) - 心臓バックバクでした……ありがとうございます……!!!! (3月28日 2時) (レス) @page49 id: c898271006 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!楽しんでいただけたいれば、嬉しい限りでございます!最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました! (2016年10月17日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!やっぱり沖田さんにはドキドキニヤニヤさせられますね…(*´ー`*)シアワセ シュシュさんの夢主ちゃんは本当キャラ濃くて可愛い子ばっかりで面白いです!そして毎回のツッコミ技凄いです(笑) (2016年10月17日 15時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - Fuさん» 嬉しいです!最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ボロネーゼさん» 本当ですか!本当に嬉しいです!楽しんでいただけていると知って安心しております!ありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年10月5日 19時

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