【銀魂】オトコ×オンナ

ゲス笑い ページ24

「ーーと、いうわけで！倒れた姐さんにどこからともなく駆け寄り、・・そして！！！抱きかかえ病院まで連れてきてくれたのです！」

「・・・・・熱弁ありがとう」





顔を覆って溜息を吐く。







(ーーやっちまった、)








何このデジャヴ感。

目を覚まして真っ先に飛び込んできたのは一面の白。・・その時点ですでにやっちゃった感があった。






(・・また沖田に助けられた、だと！！)





何てこった。あいつは「んなこと気にするな当たり前のことをしたまでだ」的なイケメンゼリフを吐くようなタマじゃないし。

それどころか、「この俺の手を煩わせたんだ。それ相応の返しを期待していいんだな」とか

恩着せがましいことを言いそうじゃないか





なんとか、会わないうちに退院を_____








「ーーーあ、そうだ姐さん！沖田さん、今日
見舞いにきますよ」

「は！？何で！？」


「いや、・・姐さんが目覚めたら連絡してくれ
って言われてましたから」

「したの連絡！？」

「しっかりしときましたよ〜」







まさかソウイウことなんですかー？、と
クソほどむかつくニヤつきを浮かべたそいつ。

妙な探りは入れないでほしい







「・・・ちょっと今から数時間トイレにこもる
予定だから。あいつが来ても帰しといて」

「え！？姐さん！？」






ここは逃げるが勝ちである。どんな過酷な
命令を下されるかわかったもんじゃない。

素早くベッドから飛び降りた時。









「ーーーよお、元気そうだな」

「あ、こんにちは沖田さん」





部下の挨拶に、「おー」と返答するのは
まぎれもない、ーー魔王である。







やはりこいつは、
タイミングがいいのか悪いのか・・！！

こんなにピンポイントで狙ってくるのだから
もう未来が読めるとしか思えない。









「・・・窓から飛び降りるか」
「姐さんんんん！？」





だって、そいつの顔にはもうすでに、

どうしてくれようフハハ！的な雰囲気の
ゲス笑いを浮かべているのだから。

驚きの黒さ→←特別に

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