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定型文 ページ20

くるり、ペンを回したのは午前7時。
他の役人の出勤時間だ。






「ーーーあ、おはようございます!
姐さん相変わらず早いですね!」

「おはよう。あと姐さん言うな」




と、定型文を返し、ついでに一応
ニックネームに指摘を入れる。

効果がないことはわかりきっているが、
あれだ。もはや日常というか、日課である。





「いつからきてたんですか」

「んー、6時かな」


「沖田さんの言葉を借りると、まさに仕事マゾ
ですね!尊敬します」

「・・尊敬されてる気がしないんだけど」




それに、今あいつについての話題はタブーだ。

不覚にも跳ね上がる胸は、この調子だと
いつ慣れてくれるかわからない


あとなんでこいつそのあだ名を知ってるんだ






「姐さんって疲れないんですか?」

「そりゃ適度には疲れるよ」

「不死身なんですねさすがです!」
「話を聞け」





やはり長期の調査をすれば疲労を感じるし
体調を崩したことがないわけでもない。
むしろ体調は崩しやすい方だ。

私のことを何だと思ってるんだかわからないが
とにかくあまり愉快でないことを言われてる
というのは確かである







「だって姐さん、昨日何かあったんですよね
いつもより早めに退勤してましたし。
・・疲れてないですか?」

「あんた・・、」





なんだかジンとしてくる。
この部下が本気で私の心配をしてくれるなんて

人とはやはり成長する生き物である。
素晴らしきかな生命!







「ありがとね。でも大丈夫だから」





昨日は別に肉体労働だったというわけでもなし

少し酔っ払いの介抱に手を焼いたというだけだ







(・・・っ、やば)




余計なこと思い出した。

静寂の中で交わした互いの気持ち。
いつもの罵倒の中で、時たま流れる雰囲気。



ーーー不意打ちの、キス。






唇を指でなぞる。









(・・・って!痴女か私は!)





何思い出してんだ!しかも仕事中だっての!!

真っ赤になっているかもしれないと
なるべく部下から顔をそらしつつ。



次々に開く部署の扉と、飛び交う朝の挨拶に
身を任せ、仕事へと意識を強制送還させた

女って不便→←主導権



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 警察   
作品ジャンル:アニメ
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ゆきふく(プロフ) - 心臓バックバクでした……ありがとうございます……!!!! (3月28日 2時) (レス) @page49 id: c898271006 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!楽しんでいただけたいれば、嬉しい限りでございます!最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました! (2016年10月17日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!やっぱり沖田さんにはドキドキニヤニヤさせられますね…(*´ー`*)シアワセ シュシュさんの夢主ちゃんは本当キャラ濃くて可愛い子ばっかりで面白いです!そして毎回のツッコミ技凄いです(笑) (2016年10月17日 15時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - Fuさん» 嬉しいです!最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ボロネーゼさん» 本当ですか!本当に嬉しいです!楽しんでいただけていると知って安心しております!ありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年10月5日 19時

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