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どうにでもなれ ページ13

「ねえ、あんたの上司一人で飲んでるけど
いいの?部下として酌とかしなくて」

「反吐がでる」

「お前が本当に部下なのか疑問」




やはり不機嫌に返されるそいつの返答。

子供たちに介抱されていた情けない銀髪のこと
も気がかりである。大丈夫かあれ。






(・・にしても、静かだな)




ほとんどの者が宴会会場で眠りこけている
せいか、屯所が静けさに包まれる。

その中に、私と沖田、二人分の足音しか響かないわけであるから、ーー私たちしかいないのかもしれないと錯覚するのも、不可抗力だ。








「・・・てか、座敷でよくない?どこ行くの」

「俺の部屋」
「は?」





いやもう、何をツッコむ暇もないほど
間髪入れずに返答がきた。・・しかもそれ、






(部屋・・・?)




それは十中八九沖田の部屋だろう。
ーーって、いやいや!待ってくれよ!


それはつまり、ーー二人きりで飲むってこと?
さっき自覚したばかりのあの気持ちを抱えて?

しかも、こいつの部屋で?・・・は?






「あ、あんたねェ何言ってんの!?んな不純な
ことできるわけないでしょ!?」




とりあえず、もっともらしいことを言ってみた
ーーが、それに対して、心底呆れたような
表情を作った沖田がこちらに視線を向けて。






「これだから未経験は。そういう想像しか
働かねーたァ」

「生々しい言い方すんな!
というかどういう意味だコノヤロー!?」




デリカシーのデの字もないセリフを吐き捨てた
・・殺す!!!






「ま、どんちゃんやった後だからな。
ちと静かなところで飲みたくなっただけでィ」

「ジジ臭い」

「クソババア」
「黙れ」






もうしらん。・・どうせこいつはなにも考えて
ないのである。


なにかしらの理由で機嫌が悪いらしいそいつが
私を使って憂さ晴らしでもしようってんだろう






(もう、ーーーどうにでもなれ・・!!)




ちょうど足を止めた沖田が、目の前の
一部屋分の障子を開けたのをみて、

私はつい、生唾をごくりと飲み込んだ。

わかりづらい→←不機嫌そうな



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 警察   
作品ジャンル:アニメ
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ゆきふく(プロフ) - 心臓バックバクでした……ありがとうございます……!!!! (3月28日 2時) (レス) @page49 id: c898271006 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!楽しんでいただけたいれば、嬉しい限りでございます!最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました! (2016年10月17日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!やっぱり沖田さんにはドキドキニヤニヤさせられますね…(*´ー`*)シアワセ シュシュさんの夢主ちゃんは本当キャラ濃くて可愛い子ばっかりで面白いです!そして毎回のツッコミ技凄いです(笑) (2016年10月17日 15時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - Fuさん» 嬉しいです!最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ボロネーゼさん» 本当ですか!本当に嬉しいです!楽しんでいただけていると知って安心しております!ありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年10月5日 19時

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