【銀魂】籠の外の花

嫌なものは嫌 ページ40

「絶っっっ対に嫌だから」





あの後無理やり起こされて(寝てなかったけど)
詳しい依頼内容と、作戦の中身とやらを
聞かされた

が、やりたくないのは変わらない。






「だってお前よく考えてみろよ！神楽のパンツ
見て何の得になんだよ。かわいくもねェウサギ
の柄がコンニチハするだけだよ」

「なめてんじゃねェゾ。私だって
Tバックの一枚や二枚身につけてるアル」




「そうだよね。神楽だって本気出したら
Tバックでも紐パンでもなんでも似合うって。
大人の色気ムンムンだよ。大丈夫だって」

「ここぞとばかりに
テキトーなこと言ってんじゃねーよ」




神楽に乗っかる作戦はあえなく失敗に終わり
変な冷や汗が額を流れる。









「ーーーてかさ何？お前は私が
盗撮されてもいいってこと？」




最後の綱とばかりに、銀時にそう投げかける。
一応恋人という立場だ。他人に盗撮されて
いい気分になるわけがない。









「え？何言ってんの？
何で俺がお前にやらせてーかわかんねーの？」

「は？」




ニヤリと怪しい笑みを浮かべた銀時は。









「説明ちゃんと聞いてたか？今回の盗撮事件が
起きた場所

ーーーーー・・コスプレカフェだぞ？」





ぽかんとしてから数秒後。
先ほど受けた説明を思い出す。









『今回の仕事は、コスプレカフェで頻発してる
盗撮事件の解決です。僕らの中で潜入して囮に
なり、犯人をおびき出す作戦です』



ちなみに、ネットにさらされた盗撮映像で
盗撮の事実が判明したらしいです、と。








．









「お前のコスプレ姿
ーーーー・・しっかり拝ませてもらうぜ」




そして、またしても下品な笑みでニヤリ。









「断固拒否」

「やだ。着ろ。見せろ」
「それもう依頼とか関係なくってんじゃん」

「メイド服と首輪つけて"ご主人様"って言え」
「死ね」





バカなのかこいつは。



イライラがピークに達してきたとき
突然神楽が、パチンと手を鳴らす。









「・・・・さっきから汚いイチャイチャ
見せてんじゃねーヨ。この神楽様が譲って
やるんだからしっかり腰ふってくるアル」

「尚更嫌だわ」



「そこを何とかお願いします！Aさん、
顔も綺麗だし・・」

「・・・・・・・・・・・ハァ」






どんなに言われても、嫌なものは嫌なのだ。

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