本番 ページ30
「・・・で、それらしいことってこれ?」
「そ。いいだろここ」
やってきたのは海。
まだ泳ぐには少し寒いかな?という今の季節。
確かに水は綺麗だし、眺めも良かった。
「にしても、ベタだね」
「女は海来たら黙ってはしゃいどけ」
海来てはしゃいで靴脱いで海に飛び込んで、
みたいな本当にベッタベタな流れにもっていく
つもりだったのかこいつ。
私がそんなもんにのると思ったのかこいつ。
だとしたらバカだ。
「・・・海なんて久々にきた」
「だと思った。このご時世、街はコンクリート
ジャングルになっちまってるしな。こうして
ジャングルぬけて、わざんざ出向かにゃ
みられねェ。おまけにお前はずっと家の中
だったみてーだし」
かすかに潮の匂いを乗せた風が、
私の鼻をくすぐった。
かぶっていたフードがさらわれて、
直接顔に当たるその匂い。
「ーーーーで、ここからが本番なんだが」
「は?」
「いや、それらしいこと」
「・・・ん?」
キョトンとしてる私の肩が
銀時によってくるりと半転。
ちょうど2人で向かい合う。
私より数十センチ背の高い銀時の顔を
見上げると、ちょうど目があった。
「え、何、キモいんだけど」
「誰がだ」
何が行われるんだと半ば楽しみ、半ば呆れて
その時を待っていれば。
.
「ん・・ーーーッ、!?」
次の瞬間には、そいつの唇が、私のそれに
重なって。
・・強く押し付けるように、口付けられた
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シュシュ☆☆(プロフ) - 銀晋豆腐さん» ありがとうございます!お付き合い感謝です!新作も頑張ります! (2016年6月29日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます!次回作も気合い入れて書きます! (2016年6月29日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - キングさん» ありがとうございました!応援のおかげで無事完結できました!本当に感謝でいっぱいです! (2016年6月29日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!嬉しいです!もし暇なお時間ありましたら、またお付き合いいただけると幸いです! (2016年6月29日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
銀晋豆腐(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作も頑張ってください!応援しています! (2016年6月29日 6時) (レス) id: db3ea65abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年6月9日 22時