何とかの手も借りたい ページ6
「・・・・ワオ」
現在地、コンビニ。
トシとのデートの翌日、非番明けの仕事が多い
この日にコンビニ。でも決してサボリではない
一種の調査である。
そのために今は必死で雑誌に食いついていた。
「え、待って待って。こんな格好するの？
何これヤヴァイ。恥ずかしい破廉恥」
「今のお前の方がやべーけど」
「え？」
聞き慣れた声がして雑誌から顔を上げれば、
天パの男性が視界に飛び込んできた。
「ーーー坂田さん！？何してるんですか？」
「そりゃこっちのセリフだ。お前が読んでんの
野郎向けの成人雑誌だぞ」
指摘されてから改めて雑誌に目を向けてみる
「・・・あれ、本当だ」
表紙に並ぶ、いかにもなタイトル。
いわゆるエ□本というやつだ。
「どうりで店員さんの視線が痛いはずですね」
「あんだけ鼻息荒げて食い入るようにみてたら
そりゃ視線痛いはな。矢の如く刺さるよな」
「どうりで肌色率が高いわけですね」
「お前制服でそんなことしてていいわけ」
「・・・・いいわけないでしょーが！！！」
「何で今ちょっと俺が怒られてんだよ」
いいわけないよ。
だって大前提に私未成年だし。
「まだ一年早かったです」
「その前に性別は？」
雑誌を棚に戻し、ため息をひとつ。
調査は振り出しに戻ってしまった。
「・・・何だよお前。俺と会うときいっつも
悩み抱え込んでるな」
「坂田さんですものね」
「どういう意味かな」
とにもかくにも、弱った。
これではいつまでたっても前に進めない。
「何か知んねーけどとりあえずうちくるか」
「・・え？は？ごめんなさい」
「いやソウイウ意味じゃねーよ」
お前の悩み、万事屋が解決してやろうじゃん、
と怪しく微笑む坂田さん。
「もうこの際クソの手も借りたいですから
お願いします！！」
「誰がクソだ！！」
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シュシュ(プロフ) - ヒジハルさん» コメントありがとうございます！最後まで目を通していただき、嬉しいです！次作も頑張ります！ (2016年3月24日 23時) (
レス) id: 04e4aa2987 (このIDを非表示/違反報告)
ヒジハル - シュシュさんの小説はやっぱりサイコーーです！凄く面白かった！！次回作も頑張ってください！(*^◯^*) (2016年3月24日 22時) (レス) id: f72e40d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ばななんさん» コメントありがとうございます！家族のいざこざを混ぜるの結構好きです…！楽しんでいただけて嬉しいです！次回作も頑張ります！ (2016年3月20日 16時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ばななん(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやぁかっこよかったです(*´∀｀)お父さんたちが連れ去ろうとしたときにはどうなるかと思いましたが、さすがの土方さんですね♪とても楽しかったです！次回作も楽しみにしてます (2016年3月20日 16時) (レス) id: 852c2f0098 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - まろんさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！次作も楽しめる作品にするべく考えます、 (2016年3月19日 11時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月8日 12時
