頼れる背中 5 ページ23
桐山
自分の車にしげを乗せて10分。
後ろの座席2つ使って寝かせてるんやけど
ぜんっぜん起きひん。
「んん、……どこ」
と、思ってたら起きた笑。
「俺の車、もうすぐ着くで」
「さつえい…」
「神ちゃんと明後日に延期。
スタッフさんもゆっくり休んでくださいやって」
無言の時間が続いてそのまま家に着いた。
「着いたで、体起こせる？」
そう聞きながら後ろを向くと
既に体は起き上がっていて
ギュッと目をつぶって口元には両手。
「吐く？」
コクコク頷くけど手を離そうとしない。
運転席からサッと車を降りて後ろの席に
乗り込んでごみ箱を手に取り
しげの手を外して背中を摩る。
「我慢してるとしんどなるから、吐いてまい」
「…っくるま」
「大丈夫やって」
「っげほ、ぅえ」
ポタポタと胃液が出てくるだけで
見てるこっちも何も出来なくて苦しかった。
――――――――――――
重岡
ふと、意識が戻ればココナッツの匂いがする
どこかに居て。それは照史の車だった。
どんだけ吐くんやってくらい吐いて
訳が分からないくらいしんどい。
「しんどいなぁ？泣いたらもっとしんどなるでって
言いたいけどしゃーないな？」
ただでさえ迷惑かけてんのに泣いてる俺も
慰めてくれて。
「治まってるうちに家入ろ」
涙を手でさって拭いてくれて
助手席からバッグを２つ取って車を降りた照史。
すぐに俺の座ってる隣のドアが開いて、
背中を向けた。
「ほら、行くで」
「…ぁりがと」
いつも頼れる大きい背中に腕を回した。
fin
―――――――――――――――――
リクエストありがとうございました！
リクエストをくれた方に一言失礼します。
もし、読み終わっていれば
感想なり書き直しなりコメントして欲しいなって
思ってます。一応書き直しも受け付けてます！
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おでん(プロフ) - 虹色さん» ありがとうございます！ (2020年7月6日 22時) (
レス) id: 722949f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
虹色(プロフ) - おでんさん» 移行が上手く行けば書きますね！ (2020年7月6日 21時) (レス) id: 2484c2943e (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 初めまして！いつもお話読ませていただいてます。リクエストで、�陲舛磴鵑�酷い腹痛の中仕事をこなすお話が読みたいです！可能でしたらお願いしますm(__)m (2020年7月6日 20時) (レス) id: 722949f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 素敵な作品を書いてくださってありがとうございました！！ (2020年7月2日 20時) (レス) id: 97eea20594 (このIDを非表示/違反報告)
虹色(プロフ) - ぽぽさん» 移行が上手く行けば書きますね！ (2020年7月2日 18時) (レス) id: 2484c2943e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹色 | 作成日時：2020年5月21日 13時
