はじまりは、おせっかい … tk × in

たかき side ページ29

「たかぎ、今日はごちそうしてもらってありがとう


今度お金返すね」


伊野尾くんの家の前についた時そう言われた


「俺の方が年上なんだから当たり前でしょ？


遠慮しないで？」


普段はソファに寝転んでデッカい態度とってるのに


こういう時は、とてもしっかりしてる


こんなギャップがいいんだよね


「じゃあまた明日」


「えー！ゆうやかえっちゃうの？」


「いっしょにあそびたかったー！」


「また今度遊ぼう？じゃあバイバイ」


双子を家に入れてる伊野尾くんの背中を見つめる


「伊野尾くん」


「ん？」


「伊野尾くんはさ…知念と圭人が付き合ってることに偏見とかある…？」


「…ないよ、だってあったら！


…なんでもない」


そんなこと言うために呼び止めたの？


この話はしたくないのか、目を合わせてくれない伊野尾くん


「変なこと聞いてごめんね、おやすみ」


「おやすみなさい、たかぎ」



あったら…


の続きが本当は聞きたかったな…


でも、偏見がないってことがわかったし、聞けてよかった

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