やおとめ side ページ17
いのちゃんがいきなり、雄也先生を怒った
「いのちゃん待って！どうしたんだよ」
やっと追いついて、腕を掴むと、ピタッと歩くのをやめたいのちゃん
あれ、よくみると肩が震えてる…？
「ひ、ひかる…みてこれ… 」
振り向いて差し出された手のひらに乗ってるのは、確か美術室にあった新しいクレヨンだよね…
「昨日、俺が盗んだんだ」
「え…？」
「でもね、昨日その場であの男にバレてさ…」
「あの男って、雄也先生？」
訂正しないってことは、そういうことだよな…
「今日、先生に停学とか言われると思ったのにさ… 何も言われなくてさ…」
言われなかったんだ…
よかったじゃん…
「だから俺、あいつに可哀想な奴だって思われてるんじゃないかって… それが悔しくて…」
そういう思考回路になっちゃったか…
「いのちゃん… 盗んだのなら何で双子にあげないの？自分でも悪いことしたって思ってるんじゃない？」
俺のこの質問が核心をついたみたい
いのちゃんはビクッと肩を震わせて言った
「…っ悪いことしたって思ってるよ！
こんなもので双子が喜ぶはずがないもん…」
ガックリと首を折る…
でも、わかってんじゃん…
なら、することはあと１つ
「じゃあ、返しに行こう？雄也先生に」
いのちゃんは、だんまりしたまま首を横に降る
「他の先生に言ってないってことは、怒ってないってことでしょ？」
「でも…」
「でも、じゃないよ… 今ならまだ遅くない ちゃんと返して謝ろう、ね？」
「わかった…」
「双子も待ってるよ、保育園迎えに行こ？」
もうすっかり暗くなっちゃった道を2人で歩く
「ひかる、ありがと…」
妙に真剣な顔していのちゃんが言うんだ…
「お礼は雄也先生と仲直りしてからね！」
俺がテンションを上げて言うと、やっといのちゃんは笑ってくれた
いのちゃん意外と意地っ張りだから、心配だけど…
早く仲直りできるといいな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
僕 - この続き気になります！掛け持ち大変だと思いますが楽しみに待ってます！面白かったです！ (2019年5月5日 11時) (
レス) id: 1ee02ce53e (このIDを非表示/違反報告)
希都 - この作品大好きで、続き凄く気になるんですけどもう更新はしないのですか…？していただけたら嬉しいです！ (2018年12月23日 22時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
マミ〜(プロフ) - はじめまして。年の差たかいの最強ですね！！ちびっこ二人にヤキモチやくいのちゃんも可愛いです。続き楽しみに待ってます。 (2018年4月4日 12時) (レス) id: 0525ce8f60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおのまっしゅ。 | 作成日時：2017年5月15日 11時
