短編集『あなたとWESTの物語』 (ページ21)

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弱ってるときに

こーいうことを言うのって最低やって分かってるけど

望「今日だけでええから…俺の女になってください…」

「…はい」

今までの関係が崩れ去る音を俺は聞いたんだ

きっと今夜が終わったら、Aはもう俺の前に現れてはくれないだろう

それでも今だけでも俺のものになってくれたなら

.

それだけで幸せだから

今はこの温もりを感じていたいんだ

「辛かった…」

俺もだよ

「あの人とずっと居たかった…」

俺も思ってる

Aとずっと一緒にいれたらって

望「全部分かってる」

明日の朝、我に帰って今夜のことを恨むと思う

だったら今、思いっきり

.

Aを抱いていたい

「私を好きになってくれる人…いるかな」

目の前におるやろ

…でもAは俺以外のことを言ってる

いくらAに告白しても

俺はAの一番なれない

望「さっきも言うたやろ、俺はAのことが…」

「キスして…もいい？」

望「ええよ」

これ以上先の言葉は言わせてくれない

.

もうそろそろ夜明けや

Aがいなくなるまでのタイムリミット

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楽園という意味のエデン。

二人にとってのエデンはきっと、理性が壊れる前のことだったのでしょう

『禁断の果実』を食べてしまった二人はエデンを追放されてしまいます

さぁ、エデンを追放されてしまった二人はどうなってしまうのでしょうか

.

二人に幸せは訪れるのでしょうか。