短編集『あなたとWESTの物語』 (ページ13)

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白雪姫黄ページ13

とても美しい白雪姫というお姫様が居ました

しかし

悪い魔女によって毒りんごを食べさせられてしまい、息絶えてしまいます

そこに王子様がやってきてキスをし、一命をとりとめ

そして二人は幸せに暮らすのでした

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淳「久しぶり、元気やった？」

「うん、元気だったよ」

いつも通りの他愛もない会話

「入って？」

そう言って彼を自分の家に招き入れる

淳「手土産にと思ってこれ」

「ありがとう」

差し出されたのはアルコール度数が高いワイン

私がお酒弱いの知ってるくせに

淳「A、こういうの好きかなって思って」

意地悪く片方の口角が上がる

淳「好き…やろ？」

「…うん」

YESしか答えがない

あなたの質問はいつもそう

私にNOと答えさせないの

淳「早く飲も？」

栓を抜いただけでも分かる、お酒の強さ

こんなの飲んだら私…

淳「はい、乾杯」

どうなるか分かんない

淳「どう？美味しい？」

「うん…美味しい」

淳「せやろ」

あっ、やばい

クラクラしてきてる

淳「顔赤なってるけど大丈夫？」

淳太くんの左手の薬指を確認して

淳「もう酔ってるん？」

自分が手を出してはいけない相手だと再確認して

淳「A？どないしてん」

それでもやっぱり

あなたを忘れられないの