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これ、どういう状況？
ニコニコ嬉しそうに私の隣でパンをかじってる向井くんとその隣に目黒くん。目の前には興味津々で私と向井くんを見てるルカと辰哉。そして興味無さそうにパックジュース吸ってる翔太。
はあ、おかしい。こうなったのは全てルカのせい。
結局、向井くんはあの後ルカからお誘い受け嬉しそうに目黒くん呼びに行ったし、購買に行ってた辰哉と翔太も自然と一緒に食べる流れになってしまって。
ルカ「 で、向井はAのどこが好きなの？ ｣
向井「 どこっすかねぇ、全部！ ｣
深澤「 お前それ在り来りすぎねえ？ ｣
なんて言いながらゲラゲラ笑ってる辰哉。
ちょっと笑い事じゃないんだけど。
「 ……うわ、最悪。お箸入れ忘れた。｣
ルカ「 ガチ？購買で貰ってこようか？ ｣
「 んーん、大丈夫。貰ってくるね？ ｣
向井「 あ、ちょっと待って！先輩ここで座ってて！ ｣
そう言って立ち上がった私の腕をグッと掴み座らせた後、猛ダッシュでどこかへ行ってしまって。
「 ……どこいったんだろ、｣
目黒「 まあ、大丈夫っすよ。此処で待ってたら。｣
空いた席の向こう側で目黒くんがそう言いそれに対して翔太がそーだそーだ、なんてまた興味無さそうに目黒くんと話してた。
興味無いならここで食べなきゃいいのに。
向井「 せーんーぱーいー！！これ！割り箸！ ｣
ふわふわの茶色っぽい髪を揺らし、ニコニコの笑顔で私の元へ割り箸を届けてくれた。
「 え、いいの？ ｣
向井「 購買人多いから、俺よく割り箸忘れるねんけど貰いに行くの面倒やし持ってんねん！やし使ってください！｣
「 嬉しい、ありがとう、向井くん。｣
辰哉にいい子犬見つけたじゃん、だなんてからかわれたけど人が多いからってわざわざ自分の教室戻って割り箸を持ってきてくれる優しさについ笑みが溢れた。
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作者名：るん | 作成日時：2022年12月14日 23時
