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｢ ほら、翔太起きて。｣
渡辺｢ …… ｣
｢ しょーた、辰哉があんたの事呼んでるから！ ｣
深澤｢ おーい、翔太。お前今日俺と呼び出しじゃんか！ ｣
｢ ほんっと馬鹿だよね、ピアス取り忘れて登校するなんて。｣
深澤｢ はあ…………反省文何枚書かされんだろ…… ｣
花粉症には辛い4月。
この学校は3年生は就職組と進学組に別れてクラスが組まれるからもう大体分かりきってて。
進学希望の私は翔太と辰哉と同じクラスだった。
そして、
ルカ｢ え、またなべとふっか呼び出しなの？ ｣
深澤｢ またって言い方やめろよ！ ｣
ルカ｢ だって先週もツーブロで反省文書いてたじゃん。｣
渡辺｢ あのハゲオヤジぜってえ許さねえ。｣
親友のルカも進学志望だから同じクラス。
この学校はあと2クラスあってそこは特進組。
進学クラスの中でも凄い大学目指してる子達がそのクラスに配属されるらしい。
いっとき差別だ、とか言われてたらしいけどやっぱり絡む人達って同じ様な感じだから誰もクラス割りに文句言ったことない。
今年だってこのメンツで同じクラスなるの分かりきってたし、修学旅行とか行事も盛り沢山だし楽しみだった。
.
｢ マジで長すぎ。｣
ルカ｢ ちょっと私部活顔出してきていい？ ｣
｢ うん、此処で待ってるね。｣
運動神経抜群なルカは元バスケ部で辰哉と同じ。
キャプテンだったし後輩からもめっちゃ好かれてて部活に顔出しに行ったら歓声湧くほど。
でもそれは辰哉も同じ。
2人してキャプテンしてたし仲良かったから付き合ってるんじゃないかって噂も流れてたけど残念ながらルカには他校にイケメンの彼氏がいる。
昔、辰哉もルカの事好きだったんだけどね。
そんな思い出に浸りながら学校内使用禁止のスマホを取り出し翔太と辰哉が反省文書き終わるまで時間潰す。
いつもは置いて帰るけど今日はテストで買ったからタピオカ奢って貰う約束してて、そのせいで待たされてる。
待たされてる分1番大きいやつとパール多めにしよっと。
(本来ならば高校3年生、引退は夏ですがこの話はもう引退しているていでお話進めさせて頂きます。ご了承ください。)
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作者名：るん | 作成日時：2022年12月14日 23時
