▶ 《 黒 》 ページ7
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《 目黒×Aちゃん 》
目黒side
これはまだ加入したての頃。
SnowMan6人は俺の先輩であって、加入する前も俺からしたらすげえキラキラした人らで俺とは程遠い存在だって思ってた。
だから加入した時もずっと緊張してて、
深澤「 おーい、目黒、撮影始めるぞー。」
目黒「 あ、はい。今行きます。」
なかなか上手く距離が詰められなくて。
YouTubeに出演することだってこのグループに加入して初めてだったから、どういうタイミングで話したらいいのかも分からなかったし、色々不安なことしかなかった。
深澤くんも、みんな優しいんだけど。
そんな不安でいっぱいだったある日。
目黒「 ……ん?誰だ……? 」
SnowManはオリ曲が沢山あるから俺達も遅れた分、体の中に振りを叩き込まなきゃいけない。
だからそのダンスレッスンの日だった。
終わってみんな家に直帰するけど俺は残って自主練。
その前に滝沢くんに呼び出されて、今のとこどう?だなんて近況聞いてもらって、さっきいたレッスン場に戻ってきたら真っ暗だった部屋に明かりがついてた。
そんな部屋をそっと除くと、
目黒「 ……康二くんと、Aちゃん…? 」
俺と一緒に加入した康二くんとAちゃんが2人で音に合わせてさっき振り入れしたものを練習してる。
向井「 あかんわ……みんなのスピードについていけへん。」
「 大丈夫だって、ね?ほら、もう1回。」
優しく康二くんに寄り添ってて、
だめだ、なんて弱音を吐く康二くんの頭を優しく撫で不安をそっと取り除いてたAちゃん。
俺はAちゃんがSnowManに入ってるって知った時、なんで女がなんて思ってたし正直良いように思ってなかった。
だから加入した今もあんまり良いように思ってなかったんだけど。
「 あれ、目黒くん?帰ったんじゃ……」
向井「 あー、目黒!居るなら言ってやー、一緒にやらへん? 」
この2人の暖かい空気がすげえ心地好くて。
目黒「 Aさん、俺にも教えてください。」
「 なに、Aさんだなんて。肩苦しいじゃん、同い年なんだし! 」
そう言って手を差し伸べてくれた。
あの時、不安でいっぱいだった俺に、優しく寄り添って手を差し伸べてくれたAちゃんは俺にとってすげえ心強い存在になった。
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作者名:るん | 作成日時:2022年11月17日 1時