▶ ドラマの撮影 ページ11
▶
向井｢ なあ、嫌やって…… ｣
｢ 仕方ないじゃん、仕事なんだから、ね？ ｣
今日のご飯はクリームシチュー。
グツグツ煮込みながらクリームシチュー固まらないようにそっとお玉で混ぜてるんだけど、
｢ ねえ、康ちゃん危ないからあっちいって。 ｣
向井｢ ……嫌や、｣
私の家に来た康ちゃんはご機嫌ななめ。
今も料理してる間ずっとわたしの背中にくっついてぎゅうってして離さなかったし、危ない火傷する、って言ってもAが火傷しーひんかったら大丈夫って。
そんな康ちゃんが機嫌悪い理由は、
向井｢ なんでキスシーンあんの……｣
｢ もー、まだ怒ってんの？ ｣
ご飯2人で食べた後も置いてあった台本を見つけて不貞腐れてる。
明日から1月スタートのドラマに玉森くんと出させて貰えることになってそのドラマは恋愛ドラマだから当然キスシーンもあるもんで。
それを知った康ちゃんはずーっとすねてる。
まだキスをするシーンは撮らないしそんな拗ねなくてもいいのに何を言ってもほっぺた膨らませて私にくっ付いてる。
｢ ねー、康ちゃんまだ明日は撮らないよ？ ｣
向井｢ ……ん、、｣
ソファーに座ってテレビ見てたら私の太ももに頭置いて寝転がってる康ちゃん。しかも腰元に腕回してお腹にぎゅうって顔擦り寄せてんの。
可愛いよね、ほんとに。
向井｢ 俺、Aがドラマ決まった時めっちゃ嬉しかったしこんなやって拗ねたくないのに、やっぱり嫉妬して拗ねちゃう。｣
｢ うん、康ちゃんが誰よりも喜んでくれてたの、私知ってるから大丈夫だよ？｣
今度は素直に応援出来てない自分がいや、だなんて言い始めちゃって。
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作者名：るん | 作成日時：2022年11月17日 1時
