番外編 &リュウ ページ6
ｰｰｰウィスタル城 薬室
リ「Aさん、白雪さんが来たら教えて。
おれ 少し休む」
『了解！』
そう言ったリュウは、いそいそと机の下に潜った。
下に何かあるのかと思いチラッと覗いてみると、
規則正しい寝息を立てて寝るリュウ。
(あ、休むってここなのね。そして寝つき良いわね...)
つい じっと見てしまう。
まだ幼さを残す寝顔に、普段とのギャップを感じた。
(リュウって...綺麗な顔してるなぁ)
私の周りには顔が整っている人ばかりだけれど、リュウもすごく美形だ。
(大きくなったら、ゼンも黙ってられないね)
そっと移動し、仕事を進めた。
1時間程で白雪が来たのでリュウを起こすと、何やら薬草の採取へ行くらしい。
Aも行く？と白雪に誘われたが、
仕事が途中だったので断った。
枕も布団もそのままの、空いた机の下を見る。
周りをキョロキョロ見回し、誰もいないことを確認した。
(ちょっとだけ...ほんとちょっと、寝転がるだけ...)
昔から好奇心旺盛なAの心はくすぐられた。
＊・オビside・＊
白「これで全部ですか？」
リ「うん、あとは薬室に戻って調合する」
白「わかりました。オビも手伝ってくれてありがとう」
オ「いえいえ」
お嬢さんは帰りに薬室長さんに呼ばれて、リュウ坊と2人薬室へ向かう。
(A嬢いるかなー)
リ「！？」
入り口で固まるリュウ坊。
何事かと思って端から見てみると机の下から
誰かの脚が見えている。
(って、あの脚...！！)
急いで駆け寄る。
すると、リュウ坊の机の下で寝ているA嬢がいた。
ほっ、と胸を撫で下ろす。
オ「リュウ坊。大丈夫、寝てるだけだよ」
＊・＊・＊・＊・＊
『す、すみません......』
Aは消えてしまいたい気分でいっぱいだった。
あの後 机の下に寝転がったはいいものの、すぐに眠ってしまったようだ。
私の身体では脚が入り切らなくて、倒れているものだと
心配させたらしい。
オ「それにしても、
なんでリュウ坊の机の下にいたのかい？」
『うっ......
お恥ずかしいですが、ちょっと真似したくなって...』
オ「ぷっ...そんなに寝心地いいなら、
俺もお邪魔してみたいね」
リ「えっ」
オ「冗談。リュウ坊すごい焦ってたよ、A嬢」
『ご、ごめんリュウ...』
リ「い、いや、薬室長以外の女の人の寝顔初めて見て...
戸惑っただけ」
ぼっと赤くなる。
ひゅうと口笛をし、やるなリュウ坊 とオビが笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
