#137 目的 ページ46
馬車の方に戻ると、2人の少年たちが
中の荷物を持ち去ろうとしているところだった。
『とまって！どうしてこんな事をするの！』
逃げろ！っと慌てて走り去る少年たち。
追いかけようかと思ったけれど...
(武装もしていなかったし、一先ずは みんなの安全と荷物の方が優先かしら...
それに無茶して怪我でもしたら心配をかけてしまうよな)
白雪にもすぐ戻ると伝えていることだし、
一度戻ることにした。
＊・＊・＊・＊・＊
白「ｰｰｰそれで 御者さんが動けるようになるまで、ここで待っていたんですが」
『荷物の一部が、盗られたままなのよね』
ゼ「何！？」
『本当は捕まえて、皆の荷物も商人の方の積み荷も
全部取り返したかったのだけれど...』
木「皆の安全をとったんでしょう。Aのことだもん。
分かるよ」
木々さんの優しい目線が向けられる。
「失礼...騎士団の方ですか？」
ミ「はい。話を聞かせて頂けますか」
馬車を走らせていると、突然 例の粉袋が降ってきて
体が動かなくなったことが御者の方たちから説明された。
『その後、私が発見した少年2人組が降りて来たみたい』
「そういえば...北の道を荒らしていた盗賊団が壊滅したと聞きましたね。その残党が流れてきているのでは...」
(盗賊団...彼らが？)
ゼ「.........どう思う」
オ「まあ、ある話ですけどね」
『殿下、私が見た様子だと盗賊団のような武装は
していなかったように思います。
本当の目的は何か別のことのような...不確かですが』
ゼ「ほう...木々！白雪と皆を街まで送ってくれ。
馬車は一台動かせる」
木「了解」
ゼ「A！お前は？」
『殿下たちに着いて行きます！
少年たちの目的が、少し引っかかりますので』
もしかしたら、誰かに動かされているだけなのかも。
考えすぎだとしても、考えられる最悪なケースがあるなら気付いて、対処は早めにした方がいい。
ゼ「待ってろ。取り返してくる」
白「えっ？」
ゼ「行くぞ！ミツヒデ オビ A！」
私はオビの馬の後ろに乗って、追跡に向かった。
ｻﾞﾝｯ！ｶｶｯ
オビの苦無が逃げる少年たちの前方に突き刺さる。
「うわっ！？」
オ「なんだ。誘っておいて鬼ごっこはおしまいかい」
「！！？」
『君たち、さっきぶりね』
木の太い枝に よっ と降り立つと オビも隣に足を着いた。
「...ッ」
オ「これからここに 不機嫌な偉い人が来るから、覚悟しておいた方がいい」
続く (更新停止中)
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
