#132 学び得たもの ページ41
『勿論でございます。
リリアスにいては見られなかったであろう、
多くの景色を見ました』
本当に 本当にたくさんの出逢いがあった。
自分だけじゃない。
人と人との繋がりも...見て学ぶものがあった。
ゼン
白雪
木々さん
ミツヒデさん
オビ
彼らはどう関わりを持ち、関係を築いているのか。
ゼンが背負い果たしてきたものが、今のクラリネスや人に
どう影響しているのか。
ラジ王子と白雪を思い出して、街で襲って来た人達とも
もしかしたら関わり次第で 仲良くなれたのかもしれないと思ったりもした。
何より...初めて知る恋という感情。
自分も知らない自分がいて、まとまらない思いもある事。
1人の人間として、大きく成長出来たはず。
『......半年間、
この身をウィスタル城に置かせて下さった事
この場で伝えるには余りある程 心より感謝しています』
イ「そうか」
にこりと口元を曲げるイザナ。
イ「それで、今日 貴方を呼んだのは理由があってね。
詳しくはリュウから聞いて欲しいのだが...
Aどの。
リリアスに帰る際、ウィスタル城の宮廷付き薬剤師である
リュウ 白雪も連れて行ってくれ」
『！！白雪どの達も、ですか...？』
何故だろう。もの凄く気になる。
が、詳しくはリュウからと言っていたし......
『承知致しました。陛下』
＊・＊・＊・＊・＊
リ「白雪さん。おれと白雪さんで、Aさんが戻る時
一緒にリリアスに行くようにって」
白「リリアスに？はい！お供します！」
リュウと白雪が椅子に座り真正面から向き合っている。
2人のちょうど真ん中ぐらいの距離感で私も薬学書を抱え話を聞く。
リュウの後ろにはガラクさん。
白雪の反応を見て頭を抱えていた。
白「出張ですか？」
リ「いや...間違えた...」
白「え？」
リ「そうじゃなくて 辞令で」
(じ 辞令ｰｰｰ？)
驚き顔の向きをくるりと変え、リュウを見る。
リ「おれと白雪さんは
リリアスに薬剤師 兼任 研究員として移る。
だから 王城を離れるんだ」
白「えっ...」
ガタッ
白雪が椅子から立ち上がった。
リ「......」
白「............」
(私の時と、似てる というかほとんど一緒ね。
固まっているけれど...大丈夫かしら？)
リ「リリアスでの事を見てたイザナ陛下が 薬室長と話して決めたんだって」
すとん、と拍子抜けした顔のまま白雪は椅子に座り直す。
リ「...以上だよ」
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
