#130 大切な ページ39
手を口元にやり顔を隠し見ると、
少し頬が紅く染まっているA嬢。
涙目で震えている。
『慣れてなくて...おかしかったらごめんなさい。......オビ、
さっきあの人達にも言ったけれど
自分の身体、大切にして ね。
次 大怪我なんてしたら怒るから...！』
自分の為に泣いたり、怒ったりしてｰｰｰ
やっぱりA嬢も主やお嬢さん達と一緒で、あたたかい優しさを向けてくれる人だ とオビは思った。
オ「あんたの言葉、頭に置いておきます A嬢」
目尻の涙を拭う。
静かに けどしっかりと頷いていた。
短くなった白髪をなびかせ、そのまま後頭部を持ち
今度は口にキスをした。
＊・＊・＊・＊・＊
すっかり城下を満喫する時間も空気も無くなってしまったので大人しくウィスタル城に戻った。
髪を見た皆にはひどく心配と驚きの声をかけられたが、
今回の出来事と合わせ オビと2人で詳しくゼンに報告。
祭りの雰囲気に乗じて 羽目を外しすぎる人は
他にもいるようで、ゼンが兵団に警備の強化を指示した。
「まあ！A様 どうされたのですか！？その髪...」
『アクシデントが起きて、自分で切ってしまったんです。
良ければ切り揃えて頂きたいのだけれど...』
えへへ...と頬を掻きながらお願いする。
深刻さは感じさせないようにね。
祝宴でヘアメイクをしてくれた女中さんと同じ方。
とっても素敵に仕上げて貰った。
「目鼻立ちがはっきりしていて美しいA様に
とっってもお似合いです！！」
照れてしまうほど物凄い好評を得たので
むしろ良かったかもしれない。
そしてｰｰｰｰｰｰｰｰｰ･････
ｰｰｰ新王を迎えた王国は 祝祭の余韻を残しながら
めまぐるしく動いていった。
そして向かう。新たな風の鳴る道へｰｰｰ
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
