#126 変化した繋がり ページ35
＊・ゼンside・＊
ゼ「！！」
パチ...と重い瞼を開けると、目の前に映る赤い髪に一気に眠気が吹っ飛ぶ。
(...あ ああ...)
心臓が五月蝿い。
周りを見渡すと、口を開けて寝ているオビ。
その少し隣でAもすぅすぅ寝ている。
ミツヒデと木々も...座りながら並んで眠っていた。
白《ゼン 今日は嬉しそうだね》
ラジ王子との約束を果たしに行った帰り、2人の時にした白雪との会話を思い出す。
ゼ「ああ」
継承式での兄上の言葉と、今日の戴冠式での一時を想い
ゼンは目頭が熱くなるのを感じた。
ゼ「おまえ達がいるからだ」
＊・＊・＊・＊・＊
オ「木々嬢 夜のうちに全員起こしてさすがですね」
ミ「オビは起きる気まるでなかったぞ」
オ「城下は今日も祭りですよね。主 行かないんですか」
ゼ「俺は木々に止められてる」
ミ「それはそうだなあ。さすがに」
オ「俺 行こうかなー」
ゼ「さて」
戴冠式も終わり、今日はラジの見送りをする。
着くと、白雪 Aと話をしていた。
ラ「ゼンどの。少し良いか」
ゼ「ん？」
ラ「白雪どのの髪の事だが」
そう言い話されたのは、
約束はもう受け取ったので この先は伸ばすのも短くするのも好きにしていい、という事と
美しかったという事を伝えてくれという内容だった。
ゼ「美...いや...伝えるのはいいが どうして俺に言う？」
ラ「何故とは。
白雪どのが 故郷とはいえ他国の王子の為にその髪を伸ばしているというのは ゼンどのにとっては面白くない面もあるのではないかと思ったのだが？」
ゼ「おまえ 俺がそんな小さい奴だとでも言いたいのか？」
悪びれもなくラジに言われるのでつい言葉遣いが乱れた。
ゼ「白雪はそういう娘だ。
そこをわからんようでは 白雪の友人は務まらんぞ。
肝に銘じておけ！タンバルンのラジどの」
ラ「そうか。
苦労をしているのだろうな、ゼンどの」
ゼ「いいからもう白雪と挨拶してこい」
ミ「ゼン様 口調が...」
白雪と固く右手で握手を交わし、ラジどのはタンバルンへと帰って行った。
＊・＊・＊・＊・＊
なんとも充実した数日間だった。
ひとつの出会い。
そこから生まれたクラリネスとタンバルンの王子達の関係
きっかけはどうあれ、繋がりはいくらでも変わるものなんだとAは強く感じていた。
オ「A嬢ー！調子はどうだい？」
『お、お陰様で...』
そしてよっと軽く現れたオビとは対照に
やや気まずさを残す私。
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
