#120 価値 ページ29
そんな会話をしていると、ラジ王子が
「いや、べつに良い！」
と言って白雪から離れ こちらに向かってきた。
オ「王子」
ラ「む...ゼンどの」
ゼ「久しいな。ラジどの」
下を見るとゼンが左手を軽く挙げながら挨拶をしていた。
ゼ「見送りの時には俺も行くつもりだ。その時また会おう」
ラ「うむ」
白「おやすみなさい」
私も2人の後ろで深く頭を下げる。
そうして、ラジ王子とサカキさんは用意された部屋へと
戻って行った。
ゼ「白雪？
どうした」
白「...........................あっ！忘れてた！」
「「「「『ん？』」」」」
白「ゼン！ラジ王子との約束、果たしてきてもいいかな」
ゼ「ああ。当たり前だ 付き合うぞ、白雪」
そう言って、2人はラジ王子を追いかけて行った。
オ「木々嬢達はついていかなくていいんですか？」
木「決まってる」
ミ「ゼンには白雪がいるし、白雪にもゼンがいるしな」
木「それに、私達もとっくにラジ王子を認めてるから」
ここにいる誰もが、ラジ王子を卑下しない。
それはAにとって何よりも信用高いことだった。
ミ「そうだな。
...っと、木々。さっきお父上が探してたぞ」
木「そっか、了解。私も探してみるよ」
ミ「俺も、セレグ騎士団に少し顔出してくるか。
オビ！Aのこと頼んだぞ。
あとでな、A！」
『？はい！』
(あとで...？)
『オビ、さっきのどういう事？このあと何かあるの？』
オ「あーみんな風呂とか色々終わったら、いつもの顔で
改めて祝宴でもしようかってなっててさ。
俺が夜会のどっかのタイミングであんたを誘うよう言われてたんだけど、言う機会逃してたって感じ」
たしかに、私 オビや白雪と離れてる時間もあったりしたしタイミング無かったかも。
オ「旦那のあの感じだと、もう参加確定！って
雰囲気出ちゃってるけど、どうだい？来られそうかい？」
『うん。私も呼んでもらえて嬉しい！』
オ「はは もうみんなにとっても、あんたがいる事が当然だと思うけど？」
そう言って、私の髪を指で すっと梳かすオビ。
夜の明かりとオビって本当にずるい。
なんだか昼間の陽気な空気とは打って変わって、とても大人で心臓がもたない。
『そ、そうかな』
オ「いい加減 自分の事も認めてあげなよ。A嬢」
優しい言葉に、胸が熱くなる。
オ「！！」
隣を歩くオビの右腕に、自分の左腕をくっつける。
なんだか、少しオビに甘えたくなった。
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
