#100 貴方へ ページ2
結局 私ならではのものをと考えた結果
ミツヒデさんには、リリアスでよく使われるハチミツを贈り物として選んだ。
ミ「リリアスのかぁよく見つけたな」
『はい！それ、私もお菓子作りに使ったりします。
おすすめですよ』
ミ「へぇ...！ありがとう、A」
そう言って、ミツヒデさんが大きな手で私の頭を撫でる。
......ちょっと照れる。
昔はゼンとやんちゃしたあとしょっちゅう撫でられたものだが、もう大きくなったし、それにｰｰｰ
Aは頭を撫でられる事が好きだ。
お母様もお父様も、よくそうしてくれていたから。
ゼ「ミツヒデ...おまえ、Aが反応に困ってるだろ」
『あの、嬉しい、んですけど...少し照れます』
ミ「あ！ああ、すまない」
そんなこんなで最後は、白雪からAへの贈り物。
白「はい！A」
『......わぁ！素敵な髪飾りね』
白雪がくれたのは、花と雪のバレッタ。
シルバーの雪の結晶と綺麗に光るアメジストの花。
結晶の先にゆらゆら揺れる銀飾りも着いている。
『さっそく着けていい？』
白「もちろん！」
バレッタを髪に着けて、くるっと一回転する。
目の端に映る銀色の輝きに、心が踊った。
『ふふふっ。ありがとう、白雪！』
これにて、土産交換は終わった。
＊・＊・＊・＊・＊
それぞれ自室に戻り、ゆったりとした時間を過ごす。
月明かりに白雪からもらったバレッタをかざし、Aはひとり微笑んでいた。
コンコンコンッ
『？はーい』
ノックされた扉を開くと、そこにはオビがいた。
オ「こんばんは、A嬢」
『オビ！こんばんは。どうしたの？』
オ「......」
『？？』
少し目線を下にして、すぐにふっと笑うオビ。
オ「これ、あんたにあげるよ」
『...？え！耳飾り！！』
渡された小袋を開けると 撫子色の花の形をした耳飾りが。
...可愛い。センスが良いな。
『私がもらっていいの...？』
オ「新しいの欲しいって言ってたでしょ。あんたがもらってくれないと、俺 買った意味なくなっちゃいますよ」
『え、でも急に、どうして...』
オ「ほら、いつもお世話になってるから。
美味しいスイーツ作ってくれたり...リリアスでも、美味い酒場教えてくれたじゃん。
だから そのお返し......みたいな？」
『みたいなって............
変なの』
目を細めて、オビに微笑みかける。
小袋を優しく ぎゅっ と抱きしめて言った。
『大切にする。ありがとう、オビ』
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
