#55 招待状 ページ7
＊・オビside・＊
ウィスタル城に戻って数日ｰｰｰ
その間に色々な事があった。
主とお嬢さんが城下でデートして、
土産としてコルク飾りを貰ったり...
木々嬢とミツヒデの旦那が喧嘩(?)して、
仲直り(?)したり...
オ「くぅぁ〜っ」
いつもの日常だなぁ、と
木の下で寝転がりながら大きなあくびをする。
隣には仕事中のお嬢さん。
白「あ、そうだ オビ。今度ユズリさん達が薬室に来るよ」
オ「へぇー...ぐー」
白「薬室長の客人としてだって。
鈴さんとA、あとキリト君も 4人で」
1人の名前に反応して、眠気が少し吹き飛んだ。
オ「え、それいつ？お嬢さん」
白「5日後だって！」
オ「そっか。りょーかーい」
5日後...リリアスの方らが来るんだ。
(久しぶりだ...元気にしてるかなー
......楽しみだねえ)
楽しみだと、そう感じた。
早くその日にならないかなーなんて考えたもんだから、
なんだどうしたのだと自分でも驚く。
(あれ...俺、......あの人...A嬢に会えるの、
嬉しいと思ってる感じ？)
まとまらない自分の中の認識とは裏腹に、
胸は弾んでいる。
(まぁ、お嬢さんが嬉しそうだからなんでもいっか)
ｰｰｰクラリネス王国 北部 リリアス 学問街ｰｰｰ
シ「おーい！そこの鈴君！ちょっといい？」
鈴「？あ、シダンさん。はーい 何でしょう」
シ「これ、A君とユズリ君に伝えてくれないかな。
ガラクからの招待状だ。
...それと、キリトも連れて行って貰ってもいいか？」
鈴「了解ですー。キリト君の事はユズリ達に任せます」
シ「...ああ。よろしく頼むよ」
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作者名：りち | 作成日時：2023年1月25日 18時
