【赤髪の白雪姫】紅く色づく銀世界Ⅱ (ページ31)

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#79 ただいまウィスタル城ページ31

＊・ゼンside・＊

イ「ゼンお前は甘えてもこないで先手を打つとは
可愛くないな。

お前の申し出の返事をしよう。

ゼン。お前に王宮の東の一角をやる。
そこに宮廷付薬剤師白雪の部屋を置く事を許そう。

但し側近達の部屋も同じ様にしろ。

そして、Aの部屋もそちらに用意する。
...お前は奥から移してくれるなよ」

ゼ「...！？ミツヒデ達も...？」

イ「お前の側に仕える者と同じ場に身を置かせる。

明白とはそういう事だ」

そう言い、兄上はひとつの鍵を俺にくれた。

ゼ「...兄上！」

イ「不相応なものは与えない」

ゼ「感謝致します」

＊・＊・＊・＊・＊

『えっ！？王宮内なんですか！？』

リリアスを出発し、無事ウィスタル城へと到着した私。
案内の兵から聞かされる事実に全身が震えた。

(王宮内に部屋なんて...私がいいのかしら...
イザナ殿下が言ってた件と何か関係が？)

一先ず、ミツヒデさんがいる場所に案内される。

白「あ！」

『白雪！？久しぶり。
あっ！私ウィスタル城でまた働かせて頂く事になって...』

白「うん、ゼンから聞いてる。よろしくね A」

そうか...きっとイザナ殿下からゼンに、
ゼンから皆に伝わったんだろう。

『こちらこそよろしくね！白雪はどうしてここに？』

白「実は私もゼン殿下の名前で部屋が与えられてね。
今日からAと一緒にここに移ることになったんだよ」

『！！それは、凄いことね...』

(ゼンの名前で王宮内に...)

私だってミラシア領の娘。
そこに込められた大きな意味にはすぐに気が付いた。

白「それで、今からミツヒデさんに説明をしてもらうの。
Aも一緒に聞くらしいから、ここで待ってたんだ」

『なる程！私も今日初めて知って緊張してるの...
一緒に居てくれてありがとう、白雪』

白「ははは...実は私も。お互い様だから気にしないで。

じゃあ奥に居るはずだからミツヒデさんのとこ行こうか」

ここまで送ってくれた兵に礼を告げて、白雪と一緒に
ミツヒデさんの元へと向かった。

＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・

りちです。こんにちはあるいはこんばんは！

前作の最後に、毎日更新や1日数話更新は厳しいなんて
言っておきながら、楽しくて楽しくてつい手が進みます。

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そして今回は予告です！日頃の感謝を込めて、2/14
バレンタインデーに数話一気に更新します

お楽しみに！