#64 あとで ページ16
ユ「！ルーエンさん！？」
鈴「あーお邪魔してます、ルーエンさん」
イ「薬室長に聞いていたのでな。挨拶に来た」
(イザナ王子...！！いや、ルーエンさんか......)
イ「へえ 茶か」
鈴「ルーエンさん、リリアスだと 雪をも従える北の騎士
みたいな感じだったけど、王城歩いてるのも様になりそう
だねー
お茶ご一緒にどーですか」
イ「良い香りだな...ケーキもあるのか」
『はい、そちらは私が作って参りました』
イ「そうか。すまないが仕事を残してきていてな、
すぐ戻る。
ｰｰｰそうだな、A。あとで執務室に運びに来てくれ」
『...！はい！』
手作りのケーキ食べてくれるんだ。えっ緊張する。
(それにしても、"運ばせてくれ"じゃなくて
"運びに来てくれ"、か。
私の事お見通しなのかな？)
そう、今日はただ
ガラクさんの招待を受けて来たのではない。
私はイザナ王子に話したいことがある。
イ「リリアスでは名乗る間も無く失礼したが、
ルーエンは借りた名だ。
俺はイザナ・ウィスタリアという。今後とも宜しく頼む。
ではな」
『......(颯爽と現れて正体明かして消えてったわね)』
鈴「............ウィスタリア？
は！？」
ユ「イザナ・ウィスタリア殿下！？」
騒然とするリリアス組。それはそうよね、殿下だもの...
ユ「白雪ちゃん！殿下！？リリアスの時から？
殿下！？本物？
キャアアア キリト君！」
キ「なんだよ」
『ユズリ、落ち着いて』
ユ「んもーAも！知ってたなら教えてよ！！」
『いや、私はほら ここで前働いてたから...黙ってたのは
ごめんね』
鈴「......オビ君...俺 投獄かな？」
オ「残念ながらね」
『ふっあははは』
イザナ様が持ってきた嵐は皆の予想以上に面白い反応を
引き出してくれた。
(皆が落ち着くまでまだ少しかかりそうだなぁ)
そう思いながら、ずっと口角が上がりっぱなしだ。
白「あっ！薬室長呼んできましょうか！」
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作者名：りち | 作成日時：2023年1月25日 18時
