【赤髪の白雪姫】紅く色づく銀世界Ⅱ (ページ11)

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#59 皆との再会ページ11

ユ「おー！」
鈴「ほー」

白「キリト君こっちだよ」

歩きながらも、各々自由に城内を見ている。

キリトなんて衛兵をひたすらに見つめていて可笑しい。

口元が緩む。

鈴「ガラクどのが(仕事を手伝うなら)
いつでも訪ねて来なさいって言ってくれてねー」

白「それなんですけど、その薬室長が今ちょっと...」

ユ「『？？』」

顔を見合わせ首を傾げる私達。
気付けばいつの間にか、薬室の扉の前に居た。

白「ここです！」

ユ「お邪魔しまーす」

鈴「開けていきなり薬棚の壁かと思ってたら
違うんだねー」

『うんうん。2年前と中も変わってない。
本の位置は...若干整理したりで変わってるかな？』

白「ほとんどは変わってないと思うんだけど、そうだね」

キ「リュウは？」

そう、まだ薬剤師仲間のリュウに会えていない。
キリトとしては1番の本命よね。

白「あっちにいるよ。驚かせに行こうか！」

少し進んだ奥にリュウがいる。
皆は黙って、キリトがひっそり近くまで行き声をかける。

キ「リュウ！...リュウ！」

(えっと...............リュウさん？)

ずっと書類とにらめっこをしている。

キ「おい！！久しぶり！！」

リ「！？」

しびれを切らしてダンッと足踏みしながら呼ぶキリト。
やっと気付いてくれたみたい...

リ「キリト？」

白「驚くかなと思って、リュウには皆が来る事
内緒にしていました」

キ「思ってた反応と違いすぎて俺が驚いたんだけど」

リュウと合流したところで部屋を移動する。

白「えーと、ここが作業場兼薬室長の執務室では
あるんですけど...

お、奥にいるので呼んできますね」

ユ「はあい」

鈴「あ」

呼びに行こうとする白雪の背中の方...
ガラクさんが、のそっと奥のカーテンから現れる。

この鋭い目つきと表情は......明らかに寝不足だ。

(顔色も悪いし、これは相当溜まってるな...)

ガ「おや諸君。よく来たわね

白雪君、リュウ、
同業の鈴君・A君、植物採集家のユズリ君

きみ達に仕事を任せましょうか」

キ「あれ、オビの兄ちゃんじゃん。何やってんだよ」

(え？今なんてｰｰｰ)

扉の影に隠れて顔を出すオビがいた。