ymmt 溶かす君 ページ7
わたがし
今日は夏祭り。
8月25日。世間で言う夏休みももう終わりだ。僕は何も出来ずに夏をすごしていた。
少しの期待を胸に僕はAちゃんを誘う。
山本｢ね、このあと 夏祭り行こうよ、夏 終わりだしさ｣
A｢うん、いいよ！丁度 行こうとしてた｣
あぁ、期待してもいいのだろうか。
詳しく話を聞くと約束していた友達が彼氏ができ、ドタキャン、されたのだと言う。
山本｢じゃあ、6時に神社ね｣
A｢せっかくだし、浴衣着ていくから、よしあきくんも着てきてね ｣
なんて優しく笑って僕に言う。急いで支度をする。
6時 15分前 僕は待たせてはいけないよう、早めに待ち合わせ場所にたつ。
6時 5分前 Aちゃんが来る。
花びらの水色の浴衣だ、世界一にあってる。
山本｢よし、 いこっか ｣
A｢私ね、焼きそばたべたい！｣
綺麗に浴衣をまとった君が 可愛いものを買うと思ったら、焼きそばなんて言うものだから そのギャップもかわいい
なんて 思ってしまう。
夏祭りも終盤に差し掛かかり、帰る人で溢れかえっている。
A｢よしあきくん、最後にわたがしたべる ｣
可愛い。なんて言葉では足りないぐらい可愛い。
石段に座り、Aちゃんがわたがしを溶かす。笑顔でおいしいなんて言うから
僕はわたがしになりたい、そう思った。
君は片思いソングを口ずさむ。
A｢たのしいね ｣
僕は頷く。
片想いソングは 手を繋ぎたいと言っていたけど期待してもいいのだろうか。
きっと意味なんてないんだろう。
これまで頑張ってきたAちゃんとの会話も僕の知識も底をついてきた。
Aちゃんに 言える言葉は あとひとつだった。
僕｢楽しいね ｣
いや、そんな言葉じゃない。
でも、
言葉が出ないから、僕はそっと柔らかい君の手を繋いだ。
まだAちゃんは 優しく笑い、わたがしを溶かす
やっぱり僕は わたがしになりたい。
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かる(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、ありがとうございます。とても嬉しいです！これからもマイペースではありますが、更新していきますのでどうぞよろしくお願いします。ありがとうございます！ (2019年10月19日 15時) (
レス) id: e863c33422 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして。お話全部読ませて貰いました。タイトルに惹かれてこの作品に辿り着いたのですが、1話目から期待以上のおもしろいお話で引き込まれてしまいました！これからも更新楽しみにしています！ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 0434dc45a7 (このIDを非表示/違反報告)
かる(プロフ) - おーちゃんさん» ありがとうございます、申し訳ないです。 (2019年10月13日 7時) (レス) id: 337e8a9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - 川上さんのたくの字が違うと思います。あってたらごめんなさい。郎じゃなくて朗じゃないかな？と思いましたが。 (2019年10月12日 21時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かる(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。まだ分からないことがあり、理解ができておらずご迷惑おかけ致しました。ご指摘感謝致します。 (2019年10月11日 17時) (レス) id: 337e8a9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さめぴ | 作成日時：2019年10月11日 17時
