14個 ページ14
「………どうだ？ 具合よくなったか？」
こいつはプロヒーローのイレイザーヘッドか。厄介だな。俺の個性が消えるわけではないが、何か勘づかれなきゃいい。
「はい、体は軽くなった気がします」
「そうか、あのヴィラン脱走したらしいから今日は爆豪と一緒に帰れよ」
「はい、ありがとうございました」
どうやら無事に騙せたらしい。この調子じゃクラスメイトも余裕だろう。
そのあと順調に過ごし、ついに放課後になった。
警察とヒーローどもがいない俺を探し回っているうちに、本物のこの女は死ぬだろう。そしたら俺が本物だ。人生をやり直すいい機会だ。
「ちょ、ちょっとA」
「なあにめいちゃん？」
このときまではそう思っていた。
「Aいるか？」
轟焦凍が来るまでは。
「どうしたの？ 一緒に帰ろうなんて」
「いや、今日は爆豪が忙しいから代わりに帰ってくれと頼まれたんだ」
なに？ あの爆豪も人に頼み事をするのか。
「もう大丈夫なのか？」
「うん、轟君。大丈夫だよ」
「………そうか」
そういった瞬間、轟は近くの壁に俺を張り付けた。所謂、股ドンという奴をされている。
俺を冷たい目で睨み付ける轟に寒気がした。
「な、なにするの……」
「Aはな、二人きりの時………俺の事を下の名前で呼ぶんだ」
「…………………ッ！！ てめぇらそういう関係かよッ！！」
「嘘だ」
そのまま轟は腕を振り上げて俺を殴ろうとする。
俺は、とっさに右手で庇った。
「……なぜ、俺が爆豪Aでないことを気づいた？」
俺の体は轟によって下半身を凍らされて身動きがとれない。詰みだ。
「まずAは俺にタメ口を使わない、それにAは左利きだ。お前は常に右手を使っていた。」
「はは、とんだ伏兵がいたもんだ」
「Aを何処にやった」
「さあな、まあ、身動きとれず衰弱しているところだろうな」
「チッ……」
「ちょっ、轟君！？ どういうことこれ？」
「わりぃ緑谷、そいつに聞いてくれ！」
「どこ行くの轟君！？」
ハガレンのパロディです。わかる人にはわかります。
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お亀うさぎ(プロフ) - ハガレンネタがあってもう興奮しました！有難う御座います！ (2018年8月12日 16時) (
レス) id: 4e894effc3 (このIDを非表示/違反報告)
愛織姫(プロフ) - まさかのリザさんがエンヴィーを騙す時のセリフが入っててびっくりしました…！ハガレンファンとして嬉しいです！ (2018年8月11日 1時) (レス) id: 539be50dcb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅや。(プロフ) - はがれんのセリフあってびっくりでした！小説めっちゃ好きです、頑張ってください！ (2018年8月7日 12時) (レス) id: 316f44b8b5 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - ホークアイさんですね‥！男の人が言ってもカッコいいですね！ (2018年8月2日 21時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファン第1号になりました。更新楽しみに待ってます。頑張って下さい。 (2018年8月2日 5時) (レス) id: 5deb47caf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くず湯 | 作成日時：2018年8月1日 23時
