げーむちゅうどく(未完)【爆豪】 (ページ5)

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軽傷5 ページ5

「君！学校にゲームを持ってくるとは」

次の日の朝、めがねをかけた男の子に声をかけられた。

「いいじゃん、自由が売りなんだよこの高校」

言い返してもだが！と食いついてくるめがね。どうするべきか、なんかいい言い訳が無いものか。

「大体、教師に申し訳ないと……」

「私高校の範囲なら出来るし……ヒーロー基礎学は真面目に受けるよ」

あれは私の人生で一度もやったことないからね。真剣にやらないと除籍処分にされちゃう。

しまったレベル上げないと。私はまたゲームに視線を落とした。面白いよね、ドラ●エ。

「……ちゃん、Aちゃん」

「……なに？」

2時間目の終わり、緑谷出久に話しかけられた。なんだ、君は攻略対象じゃないぞ。

「え、えっと、先生が職員室に来いって……」

「……ああ、わかった。ありがとう」

私なんか悪いことしたかな。いや、ゲームは音消してボタン音もなるべく控えてるぞ。

「失礼します」

職員室の扉を開ける。担任の、小汚ない先生がこちらを見た。

「なんですか」

「お前のヒーロースーツに、サポート科が武器を着けたいらしいが……いるか？」

先生は一見拳銃のような黒いものを見せてきた。

「対人間用の麻酔銃だ。6発まで撃てる。正し皮膚が出ているところにしか効果はない。」

「セーフティはここか。オートマチック……ってことはマガジンがついているのか」

セーフティとは安全装置の事で、ここを解除しないと弾が出ない。

オートマチックって言うのは、マガジンっていう弾の入れ場所(箱っぽい)があるやつ。箱じゃなく弾入ってるのが回るのがリボルバーね。ルパンのやつ。

サバゲーはスマホでしかやったことないが出来そうだ。というかワクワクする。

「先生に試し撃ちしていいですか？」

「やめろ」