風邪 ページ13
しばらくして、ポカリとお粥をのせたお盆を持ってきた。食欲はないが、食べないわけにもいかない。
「食べれそうか」
「……なんとか」
梅干しとお粥は熱々で、しばらくしないと食べれそうにない。先にポカリを飲んで、乾いた喉を潤した。
急に部屋が明るくなった。轟が電気をつけてくれたらしい。そういえば今は何時だろう。時計を見ると既に夜中の一時だった。
何故轟はここに。もしかして私の看病をしてくれたのか。お面が外れて動揺したところまでは覚えているが……そこからは曖昧だ。
「薬に、ゼリーもある。お粥、無理して食べなくていいぞ」
「轟、家帰らなくていいの……」
「泊まるって言っておいたから大丈夫だ」
なにもかも用意周到な轟。よく回らない頭を使い、わかったのは轟が心配してくれてるという事だった。
「ありがとう、寝るの寒いよね。布団はそこにあったはず……」
「立ち上がるな。布団くらい自分で探す」
私は差し出された薬を飲み、布団に倒れこむ。眠気が襲ってきて、まともに座っていられなかった。
「あ……お面……」
「今日くらいなくてもいいだろ」
それもそうか。私は重い瞼を閉じて、泥のように眠った。
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ヨシ - ずっと気になってて、一気に読んでしまいました！（笑）続きを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2018年12月27日 16時) (
レス) id: 26236bbcfc (このIDを非表示/違反報告)
コタリン(プロフ) - すごく、面白いです！コピーという能力がこの作品を引き立ててると思います。続き待ってます！ (2018年12月9日 15時) (レス) id: a313453383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くず湯 | 作成日時：2018年12月2日 0時
